2018年

1月

21日

織茂恭子さんのトーク会おもしろかった!

1月20日(土曜日)の午後織茂恭子さんのトーク会がありました。いつも来て下さる方たちに加えて、織茂さんの桑沢デザイン時代のお友達、ロシア関連書籍のかつての出版社「ナウカ」時代の同僚の方たちも遠方からきてくださり、盛況でした。

 まず原画展の絵本『かわをむきかけたサトモちゃん』(アリス館)について、作者のえぐちよしこさん、編集の岩井真木さんと織茂恭子さんの三人のお話をうかがいました。えぐちさんと岩井さんは作家の小沢正さんの教室でごいっしょで、岩井さんはそこでのえぐちさんの作品に注目、えぐちさんは小沢さんが言われたひとことにヒントをえて、この絵本のお話を書かれたこと、そして岩井さんはこのお話を出版社にもちこみ、アリス館が出版することになり、えぐちさんも岩井さんも、小沢正さんの作品にたくさん絵をつけられていた織茂さんにぜひ絵を!とお願いしたいということで、岩井さんが依頼されたとのいきさつを話されました。織茂さんは小沢さんとのご縁だったこと、お話が小沢さんと重なるニュアンスがあって気に入ったこと、そしてご自分の畑でそだてている里芋が主人公なのでおもしろそう、ということで絵を引き受けられたそうです。

 それから、織茂さんの畑のお話になりました。織茂さんはだんなさまとふたりで、高崎にある畑に通って野菜を作られています。そこは300坪もある大きな畑ですが、初めは藪を開墾し、日照のため木を何本か切り、やっと畑にした土地。そこに通っていたある日、藪の向こうの真っ赤な夕焼けの空に飛ぶ者のシルエットをみる。それがキツネとの出会い。以来生き物を見たということで胸がたかなり、また畑へ行き藪の中にけものみちを見つけ、そこにキツネの気配を感じる。畑にいるとあちこちに生き物の気配を感じ向こうも人間の気配を感じていることがわかる。ほかにもトウモロコシをめぐる攻防戦に勝ったタヌキ、強いアナグマなども畑に来る。そのうち人になつく、おそらく捨てられた白いネコが来るようになり、織茂さんご夫婦はそのネコのことをつねに心にとめて暮らすことになる。藪の草をひっこぬくと、そこにはたくさんの虫がいるし、畑にくるチョウチョ、青虫、ミミズなどにも慣れ、愛情を感じるようになる。切った樹から水があふれだすのを見ると、樹の命を感じずにはいられない。でも樹を切らないと日照がたりず、作物がそだたない。そういう矛盾の中に身を置きながら、命がめぐっているということを実感する。最近虫やミツバチがすくなくなってきた。何かがかわってきている。畑で命のめぐり実感していると意識しないのに、自然にそれぞれが面白いもの、愛するものにかわっていく。命のめぐりがすくなくなったら、人間はどうすればいいのか。白いネコはだんだんおなかが大きくなって、かわいい子猫を二匹うみ、織茂さんたちは白いネコにつくった小屋をまた大きくしたそうです。(もちろん避妊手術も)

 ひとつひとつの出来事を細かく目に見えるように語られる、語りかける、織茂さんのお話は私たちもほんとに畑にいて織茂さんたちが見たものを見ているような気持ちにさせてくれました。

 『かわをむきかけたサトモちゃん』の絵がこんなに生き生きをしているのは、そういう畑の作物への愛情が自然と織茂さんの絵にもあらわれるからなのでしょう。

 参加くださった方へのおみやげ、湯河原作業所「たんぽぽ」特製クッキーを見て、みなさん感嘆の声をあげられ、また原画のほかに会場いっぱいにあるすばらしい立体作品、切り紙の作品などをごらんになり、サインをいただいて、コーヒーやお茶をのまれてトーク会は終わりました。

 夕刻からは織茂さん、えぐちさん、岩井さんのお三人を囲んで、夕食会。安江リエさんが東京から作って持ってきてくださったミカンスープ、やあれこれのお料理、ワインで絵本作りについてのお話にまた花が咲きました。

 日常からちょっと離れたこんな時間は心身を解き放って、自由な気持ちを運んでくれます。今週の金土も織茂恭子展をいたします。「飛ぶ魚」ですばらしい原画と作品にふれていただけたらうれしいです。

 

 

 

 

2018年

1月

18日

明日19日から織茂恭子展はじまります!

 冬ってこんなに寒かったっけ、と思うこのごろですが、「飛ぶ魚」は薪ストーブをたいてあたたかくして、みなさまをお待ちしています。あしたからいよいよオープン、「織茂恭子展」です。絵本『かわをむきかけたサトモちゃん』の絵本の原画、そして、畑の人の人形、猫の切り紙の絵、レリーフの作品、などさまざまな織茂さんの表現されたものがならんだ多彩な展示で、わくわく楽しい展覧会になっています。

 1月20日(土)午後2時からは織茂恭子さんのトークがあります。展示絵本の作家のえぐちよしこさん、編集の方もおみえで、この魅力的な絵本がどうして生まれたか、お話いただいたあと、織茂恭子さんのトークです。畑で野菜をつくっている織茂さんが日々考え感じていらっしゃることを存分にお話いただけると思います。

織茂さんのたくさんの絵本も会場いっぱいに並んでいます。まだご存じない絵本も在ると思いますので、どうぞごらんになってください。本のサイン会、茶話会もあります。(当日の会費1000円)なお、湯河原地域作業所「たんぽぽ」さんがつくってくださったオリジナル『サトモちゃんクッキ-』をトーク会ご参加のかたにはさしあげます。トーク会お申し込みは,tobusakanna7702@gmail.com または0465-46-7702まで。

 

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2018年

1月

14日

楽しくおいしかった絵本の会

展覧会より一足早く『飛ぶ魚絵本の会』が13日土曜日にありました。昔話、物語、手品(!)、雪の写真絵本を楽しんだ最後は『おもち』という絵本。「わにわにかるた」で遊んだ後は、「あんこもち」「きなこもち」「のりもち」を薪ストーブの上でやいてたべました。時間に余裕のあるかたはバターチキンカレーとパイナップルとにんじんのサラダなどのランチ、リンゴケーキと飲み物のデザートを召し上がり、親たちはゆっくりおはなし、子どもたちはギャラリーと庭でかけまわってあそんでいました。おとうさんもお二人いらしたので、とっくみあいの元気な遊びもできて子どもたちは寒さをものともしないで、息をはずませていました。すてきな冬の一日でした。

2018年

1月

08日

明けましておめでとうございます

晴天にめぐまれたイタリアの10日間の旅を終えて、時差で午後眠くなりながら、なんとかおせちをつくり、お掃除をしました。年末年始孫たち子どもたちが訪ねてくれて、おせちも全部なくなりました。今年はどんな一年になることでしょう。イタリアのちいさな村の人たちのように多くを望まず、大事だとおもうことを今までどおり楽しんで続けていきたいとおもいます。そしてそういう自由を脅かす動きにたいしてはいつもきをつけていなくては、と思っています。さて、今年は少しおそく19日(金)のオープンになります。またたのしく絵本を、その原画を、そしておいしいものをみなさまといっしょに楽しめたらうれしくおもいます。どうぞお気軽にいらしてください。

2018年1月13日(土)は「飛ぶ魚絵本の会」をします。3歳~小学生の子どもたちといっしょに冬の絵本をたのしんで、薪ストープでおもちを焼いてあんこやきなこやのりでたべたりして楽しめたらいいなあ、と思っています。ぜひご参加ください。(絵本の会は参加無料。お楽しみタイムは実費一家族100円)

次回の展示は2018年1月19日(金)より「織茂恭子展」です。

1月20日(土)午後2時より作者トーク会、茶話会、サイン会があります。 

どうぞご参加ください(会費1000円)。夕方からは織茂恭子さんを囲んでの夕食会があります。(会費1500円・2000円) 

    

2018年

1月

08日

もう一つの小さな村、カスペリア

コンティリアーノ滞在中、近くのカスペリアに日本語が堪能なジェームスさんというカナダ人が住んでいるので、あってみますか、と朋子さんがすすめてくださったので、おたずねしました。お会いしたとたん、流ちょうな日本語で、ローマ帝国の歴史から、サビーナ地方についての説明をずうっとしてくださり、丹の運転で、ファルファという修道院をたずねました。そこの門前町には3世代つづいているという織物、布のお店があって、3代目の娘さんが布を織って見せてくれました。近くには修道会の品々を集めたこぎれいなお店もあって、ろうそくやジャムやお酒や、すてきなものがたくさんありました。また、世界一古いというオリーブの樹にも案内してくれました。その木に手をかざすと白い斑点が手のひらにでる。木の気をそのようにして受けて、体に木の力をいただく。ジェームスさんにいわれて、私たちもそのようにして、最古のオリーブの樹から力をもらいました。それからジェームスさんがうれしそうに連れて行ってくださったのは地元の食材をつかったおいしい食堂。隣の牧場には羊がたくさんいたけど。チーズもサラミもみんな自家製。ブロッコリーのパスタはうどんみたいな太い麺にブロッコリーとベーコンがからまっていてほんとうにおいしかった!イタリア料理のこういう素朴なおいしさがあまり知られていなくて残念とジェームスさん。何度かカスペリアを訪れるうちにほんとに気に入ってしまって、パートナーの男性と、もうひとりの女性と、年取った猫と暮らしているそう。そこでのおいしい暮らしがほんとに楽しそうでした。

 そろそろイタリアの町が恋しくなって、最後の2日はローマへ。行きたかったナヴォーナ広場で、クリスマスマーケットを見たり、ラファエロの『巫女』の絵に再会したり、教会のコンサートを楽しんで、帰国しました。ずっとお天気で、ローマ以外では日本人の旅人と会うこともない、静かで、充実した、旅でした。

2018年

1月

07日

もうひとつの小さな村

リエッティ郊外のコンティリアーノにあるB&B、朋子さんが予約して下さった「イルジラソレ」。すばらしいところでした!なんといってもここのご夫妻のあたたかいこと。バスタブまでついたお部屋で、シーズンオフとはいえ信じられないほどリーゾナブル。着いたその日の夜、ライトアップされたコンティリアーノの旧市街を案内してくださっただんなさまのフェリーチェさん。そこの古くて静かなたたずまい、夜景の上には満点の星。こんなところに今居るなんて!心がふるえるほど感動しました。またフェリーチェさんは近郊のフランチェスカがたずねた村々を車で案内してくれました。こちらに来て丹が何回か移動にレンタカーを運転してくれたのですが、とにかくイタリアの道はこわくて、ナビを見ながらふるえていた私はほんとにうれしかったです。フランチェスコが訪ねたところはどこも丘の上の小さな村で、そこの岩のすきまに木の十字架があり、フランチェスコがそこの岩のあいだで休んでいたということでした。クリスマスにフランチェスコが村人と動物たちと、キリスト生誕の場面を再現したという、今のプレゼピオ発祥の地、グレッジョという村の修道院には、2016年法王フランチェスコがおしのびで訪ねられたときの写真が1枚飾られていました。小さくて静謐な村。みんながフランチェスコを大好きな村。フランチェスコのあいさつのことばが刻まれていました。「こんにちは、いいひとたち」それを見せながらフェリーチェさんがやさしい笑顔でにっこりされました。

2018年

1月

07日

サビーナ地方のリエッティへ

リエッティでは朋子さんが迎えてくれました。もうここに住まわれて7年。この聖フランチェスコが訪ねたサビーナ地方のすばらしさを知ってほしいと、とてもわかりやすくいろいろ教えて下さいました。水の豊かなこの地方は透明な水をたたえた川がたくさん流れていました。かわいくておいしいレストランでお昼。クリスマスにはレンズ豆を食べるそうです。日本の黒豆といっしょです。聖フランチェスコがすごしたフォレスタ修道院にも連れて行っていただきました。木々にかこまれた静かな修道院。フランチェスコが来たとき、村人たちがおしよせて、そこにあったぶとうをつまんでたべてしまった。これではワインが作れないと困り果てたとき、フランチェスコが残りのわずかなぶどうでみんなにゆきわたるくらいたくさんワインをつくった、という奇跡の物語が伝えられている、とブドウ畑を指さして修道僧が説明してくれました。

2018年

1月

07日

ティボリ、フラスカーティの町

ティボリで湯河原にゆかりのあるリッカルドさんにお会いしてから、在ティボリ17年という恭子さんに彼女が好きなフラスカーティの町に連れて行っていただきました。可愛い町で折しもクリスマスマーケットが建ち並び楽しいものがいっぱい。もう大きくなった二人のお子さんのお母さんで、おだやかな恭子さんのたいへんな17年のお話が心に残りました。おそろしいイタリアの車道をぐいぐい運転されるたのもしいすてきな方でした。ロベルトさんご一家と、恭子さんにお会いできてティボリという町がぐんと身近になりました。

2018年

1月

07日

12月にイタリアに行きました。

ティボリ市。近くのマルチェリーナにお住まいのロベルトさんのご案内で世界遺産のVilla Adrianaをたずねました。広大なローマ遺産。ハドリアヌス帝の別荘。『テルマエロマエ』に出てくるお風呂のあとも。1900年の歳月ってなんだろう、ここでみんなお風呂に入ったりしていたんだ。皇帝が不機嫌なときにこもる住居あとも。人は不機嫌なときこもる場所が必要、とロベルトさんと笑う。朝のさわやかな空気の中、のびのびと時空の広がりを感じたとき。もう一つの世界遺産Villa d'Este は16世紀のエステ家の別荘。ふんだんに水をながしてあちこちにみごとな噴水が配してある。圧巻は、とつぜん聞こえてきた噴水が奏でるオルガン音楽。フランツ・リストの「エステ荘の噴

水」が。おそめのお昼をロベルトさんのおうちで、かわいい子どもたちといただきました。『どっとこどうぶつえん』『たなのうえひこうじょう』(中村至男 福音館)をおみやげに。どちらもことばがないのでわかりやすい。リッカルドくんは興味津々。みんなで動物のあてっこをして遊びました。おくさんのバルバラさんが一番楽しそうでした。スキンシップのようすかしら。イタリアの家族はおいしいにおいがします。

2017年

11月

27日

大槻あかね展終わりました。

2017年

11月

23日

もう最後の週になりました。

先週は三日間ともお天気で、「飛ぶ魚」にいる大槻あかねさんの「針金の人」も気持ちよさそうに風に吹かれていました。立ち寄られた方たちも、『あ』の発想にひきつけられ、『あ あ』の世界を楽しんでいかれました。

そしていよいよ最後の週のきょう、祝日ということもあり、「湯河原真鶴アート散歩」のパンフ片手にそれはたくさんの方が『あ あ』の展示を楽しんでいかれました。午前中雨降りだったためテラス席は使えず、ランチタイムはカフェはいっぱいになってしまいました。召し上がれなかった方ごめんなさい。みなさん展示のユニークさを楽しまれて、お隣の「Ki-nari」さんの木工も楽しみにされているようでした。こういう『湯河原真鶴アート散歩』の機会があって、ふだん見てもらえなかった方々にも、大槻さんの作品に触れていただけてほんとうによかったと思います。今日来てくれた、5歳の女の子も「ごろごろしたい」となんども大きな鉛筆にねっころがったり、大きな角砂糖の上にのったり。今回の展示、いや、今回の絵本の針金の人の気持ちに、じつに子どもたちが体でフィットするのを見るのは、私にとってもすばらしい体験でした。絵本の中の真実を現場で見るだいご味はたまりません。展示はあと二日どうぞお見逃しなく。ランチは予約していただけると助かります!

 

2017年

11月

08日

大槻あかねさん充実のトーク会

気持ちよく晴れた11月4日(土)大槻あかねさんのトーク会がありました。あかねさんが用意されたプリントを見ながら、会場いっぱいのみなさんは小さい声ながら凜々しく話されるあかねさんのことばに頭と心を全開にして聞き入りました。

用意されたプリントからいくつかのことばを抜粋してご紹介します。

(絵本『あ』『あ あ』の主人公、針金の人、について)

「針金の人」には名前はありません(~)

針金の人は「『存在』の象徴」であり、キャラクター性とは対局にあります

「そこに在ること」「何かに出会い、それゆえの振る舞い」それを描くための「なんでもないものの象徴」です

ゆえに顔も無く、最小限な要素で成り立ち、でも「そこに居る」ように感じられる

何物でもない、だから何者にもなれる、そういう存在です

(~)

わたしはいつも、物とじっと向き合い、その物の発する声をうかがう、ということをします

(それは自分を宙に浮かぶ一点とすると、全方向からうったえかけてくる可能性へと

感覚を開く状態)

すると「その物が何者か」という以前の、「その物であるがゆえの在り方」へと焦点が導かれるのです

 

そしてその向こうには「その『物』をつくった、必要だった、人間」という生命の

脈々と続いてきた永い”とき”を感じられ、どこか尊い気持ちにもなり、

また、人間がいじらしくも感じられてくるのです

(~)

                               

『あ』では針金の人が「物と読者のあいだの媒介者」でしたが

『あ あ』では「物」が「針金の人と針金の人の出会い」の媒介者となっています

                              (大槻あかね)

このような基本のスタンスの中で創作される気持ちのもとには、大切ないただいたことばへのことばではない表現でのお返事、こころにひそんでいる好きな歌のことば、春琴抄の舞台など、が具体的な表現に関わっているということなど、わかりやすい動作もまじえながら伝えて下さいました。

みなさんは針金の人がポリ袋のパラシュートにつかまって風に揺れている下で、こころの興奮を抱きながらききいっておられました。

 

わたしが聞きながら思い出していたのは、本田和子さんという方の子ども文化論の一節でした。

「遊びは、ただその内在的な目的によってのみ規定され、他の目的設定によって導かれることの無い唯一の自己完結的行為である。それゆえに、そこでは、時間は『引き裂かれる物、ながれゆくもの』という性格を失う。人は遊びにおいてはじめて、現在に滞在し、永遠に手をさしのべる機会をもつのである。」

「創造する詩人の想いは深く純粋であるために詩人自らも気づかぬまま、幼い時代の夢想を再び見いだしているのである。そしてこれは、『大人とよばれる人』の内に、『人の原型としての子ども』が潜んでいることのあかしである」

(以上ホイジンガー『ホモ・ルーデンス』およびバシュラール『大地と意志の夢想』より)

 

 

2017年

11月

03日

大槻あかね展はじまりました!

この地域では最高の季節、寒くもなく暑くもなく、蚊もいなくなり、空気が澄んで、みかんがオレンジ色に輝き、海や空の色が透き通ってくる、11月。「飛ぶ魚」では「大槻あかね展」がはじまりました。そして「湯河原真鶴アート散歩」もはじまりました。

「大槻あかね展」では、新作の絵本『あ あ』から出てきた主人公の「針金のひと」があちこちで、いろんなことをしています。子どもたちは「あ、ここにもいた」「ここにも」と見つけて喜んでいます。この「針金のひと」は角砂糖を積み重ねて登ったり、ぷちぷちのうえをあるいたり、物との出会いに興味津々。体中で遊びます。するともう一人、おなじように遊んでいるひとと出会います。出会いの瞬間の重なりは、新しい喜びを生み、ふたりはポリ袋のパラシュートにぶらさがって空に飛翔します。その微妙の出会いの動きが「飛ぶ魚」の展示で実物で見ることが出来ます。絵本を実物で見る楽しさがいっぱいの展示です。小さいものたちなので触ることはできないのですが、大きな砂糖と大きな色鉛筆を、大槻さんはそれこそ夜なべをして制作してくださいました!

きのうもきょうも、そこで体中で遊ぶ子どもたちのうれしそうな声がきこえていました。いよいよあしたは大槻あかねさんのトーク会、午後2時からです。トークがあるためギャラリーカフェはお休みさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

2017年

10月

13日

さとうあや展終わりました。

来て下さった方たちが新鮮な風を「飛ぶ魚」に運んでくれた「さとうあや展」はきょうでおしまいです。先週、今週とたくさんの親子連れが楽しんでいかれました。さとうあやさんのご友人も遠くからいらしてくださったり、「飛ぶ魚」の入り口の魚や屋根の風見魚を作ってくださった鉄の彫刻家、中里絵櫓州さんもあらわれてくださいました。絵本を書かれていた詩人の息子さんもふらっとみえていろんな話をしてくださったり、ネコが好きな母娘が絵を見にいらしたり、遠方からあやさんの絵をもとめにいらしてくださったり。編集の元同僚も親子連れでみえて、あやさんは天才、と意気投合しました。つつましく一生懸命でいながら、現実につきすぎることなく、ふわっと絵で物語をたのしめてしまう資質は貴重なものです。「かわいい絵ね」などということばで終わってしまう見方もあってとても残念におもうこともあります。エキセントリックなところはどこにもないのに、絵にあらわれているセンスとやわらかな感性は生来のもの。とりわけ子どもの本の根本にかかわる豊かさを感じます。

この小さな町で、子どもたちが安心して豊かに大きくなっていけるかどうか、そのことから目をそらすことなく、暮らしていきたい。私的な利権などでもし小さな町が動くことがあれば、それがあちこちで行われるのであれば、その積み重ねは国のあり方を決める。そしてそれは戦争への道をつくる。今私たちに見えにくくされている確かな戦争への道。見えにくいものを見る努力、守りたいものを豊かに守る力を、それぞれが蓄えたい。もうすぐ湯河原真鶴アート散歩もはじまります。

2017年

10月

01日

子どもたちがいっぱいの週末

 この週末は気持ちよく晴れて、いい秋のはじまりの日々でした。さとうあやさんの絵を見に遠方からたくさんの方たちが来て下さいました。また土曜日は「飛ぶ魚絵本の会」でした。展示中の絵本『ぴりかちゃんのクッキー』をみんなで読んでから、『シロナガスクジラより大きいものっているの?』(評論社)『よあけ』(福音館)『3びきのくま』(福音館)『14ひきのおつきみ』(童心社)と、科学の絵本、昔話、行事の絵本などたっぷりの絵本タイム。「おてだまかぞえうた」にみんなおおのり。そのあとは白玉団子をつくってあんこときなこで食べました。みんなはじめは丸形だったのが、だんだんとハート型、かたつむり型、ゆきだるま型といろいろ登場。もうおなかいっぱい、楽しみました。

 夕方まで、あっちこっちで子どもたちのあそぶ声が聞こえて、『飛ぶ魚』喜んでる、という日でした。午後おそく、さとうあやさんがいらして、新たにあのすてきなサインを黙々とかいていってくださいました。東京からきてくださったご家族、藤野からきてくださった方たちと夕暮れのテラスを楽しみました。おみやげの二宮のパンがあんまりおいしそうだったので、白ワインで大人タイムの夕方になりました。

2017年

9月

22日

さわやかな秋の気配が

今日はときどき小雨がぱらつきましたが、おおむねさわやかな気持ちのいい日でした。「さとうあや展」で展示中の『ぴりかちゃん』のできたての絵本が届きました!予約されていた方はあした23日(土)さとうあやさんがいらしてサインをしてくださいますのでおあずかりしておきます。朝からいいにおいと思ったら、庭のキンモクセイが咲いていました。お友だちと来て下さった方たちがゆっくろランチをめしあがったり、コーヒーを飲んで、秋のひとときをゆっくりと過ごして行かれました。あした、遠くからたくさんおいでになるので、雨やんでくれるといいな。

2017年

9月

11日

クッキーとアコーディオン絵本

左上はたんぽぽ作業所さん製オリジナルぴりかちゃんクッキーです。ほんとにかわいくて感激。クッキーでつくるのたいへんだったろうなあ。これは9日のトーク会のおみやげ。さとうあやさんの小品、みんなほしくなります。アコーディオン絵本はこんな感じでした! 夕食会も楽しかったです。「ケイゾウさんは四月がきらいです」の作者市川宣子さん、「わにわに」の小風さちさん、「トマトさん」の田中清代さん、「100かいだてのいえ」の岩井俊雄さんたちが、さとうあや展だということでかけつけてくださいました!

さとうあやさんの絵、物語といっしょに見ると、なんという表現力!と感嘆します。ただかわいいだけではない、物語る絵なのです。

2017年

9月

11日

さとうあやさんとの絵本作り楽しかった!

9日(土)は画家さとうあやさんのトークとワークショップ。どのようにして絵本をかくようになったかを、大切な記憶を心の奥にたどって静かに愛らしく語られる様子におもわず拍手をおくりたくなるようないい雰囲気のトークの時間でした。そのあとはさとうあやさんがたくさん用意してくださった白絵本に、6人一組のグループで、みんなでまわしながら6冊の絵本をつくってゆきました。これもさとうあやさんが用意してくださった切って貼れる色紙シールで絵をつくっていきます。とてもおもしろくて、みんな時間を忘れて熱中。どの絵本もみんなすごい傑作揃いみたいだったので、ぜんぶゆっくりみたかった!みなさんサインをいただいた本と表紙を描いた小さな絵本を一冊とそれから湯河原町たんぽぽ作業所のみなさんが作ってくれて絵本の主人公「ぴりかちゃん」を胸に、帰って行かれました。

2017年

9月

08日

はじまりま〜す

 たくさんの童話にすばらしい絵をつけていらっしゃるさとうあやさんの展覧会が9月8日からはじまりました。ギャラリーはさとうさんの愛らしい絵でいっぱい。今月に発売予定のさとうあやさんの新作絵本『ぴりかちゃんのブーツ』の原画は、ネコのぴりかちゃんの表情がみもの。ネコ好きの人にはたまらない。ことさらネコずきでなくとも、子どもらしいぴりかちゃんには共感することでしょう。

 あしたは2時からさとうあやさんのトークとワークショップの会。みんなでアコーディオン絵本をつくってみよう、ということで、どんな絵本ができるのか、たのしみたのしみ。

2017年

8月

13日

やっと晴れました!

 吉野雄輔さんの展覧会の海の絵に囲まれながら、ぐずついたお天気で海にいけなくてうずうずの今週でしたが、今日は晴れました。というわけで早朝から真鶴の海へ。いつものルリスズメダイが小さいのから大きいのまでたくさんいて、ほかにも鰯の小さいのがキラキラ光って群れで泳いでいたり、ハコフグがいたり、海の中はきれいきれいlずっと漂っていたかったけど、今日はギャラリーオープンなので、大急ぎでシャワーをあびて、ランチをつくってーー間に合いました!

 いつも来て下さる親子づれや、ご近所のかたが帰省されたご家族と一緒に来て下さったりした、お盆の時期。ほかに、吉野さんのフェイスブック友だちというかたたちが小田原や茨城から来て下さったり、東京から建築家の方が見えたり、吉野さんファンという三島からの方が見えたり、「飛ぶ魚」は新鮮な日々でした。

 夏はカレーが食べたくなる季節なので、カレーバージョンのランチなのですが、きょうは挽肉となすとひよこ豆のカレーに、夏の定番、トマトのメープルシロップづけ、そしてカボチャサラダというメニューでした。来週は何のカレーにしようかな。

 もう来週が最終週だなんて!まだ見ていない方はぜひ吉野さんのすばらしい写真をみにきてくださいね。

 そして最終日20日のPM6時半から8時半までは「酔う魚」をします。夏の夜のひとときをおいしいお料理とワインで楽しみませんか。あと5名ほど、お席がありますので、お申し込みはお早めにこちらまでお願いいたします。

0465-46-7702へtel/fax

またはe-mail  tobusakana7702@gmail.com

2017年

8月

06日

充実の吉野雄輔さんトーク会

 8月5日(土曜日)は吉野雄輔さんのトーク会の日。いつも来て下さる子どもの絵本が好きな方たち、小田原での読み聞かせをされている方たち、そして今回は海の写真ということで、海の生物に興味のある方たち、よく真鶴の海にいっしょに入っていた方たち、ウェットスーツの老舗UGO、そしてフリーダイバーの後藤さん親子、など、めずらしい方たち、絵本の編集者、作家の方たちも来て下さって、みんなで吉野さんのじつにひろがりのあるお話を映像をみながら満喫しました。

 はじめの20分は『世界でいちばん美しい海のいきもの図鑑』の画像のスライドを見て、海の生物の想像を超える不思議な姿に感嘆しました。

 それから、海、遠い海外の海が好きだったこともあるけど、今は日本の海にいく。日本にはいろんなタイプの海があること、そして、このあたりから伊豆は温帯の海流が流れる世界でもめずらしい地域で、多様な魚がみられる。近くにある海に顔をつけるだけで、世界がひろがる、という今の「飛ぶ魚」で展示の絵本に沿った内容の導入から、質問に答える形でじつにゆたかな展開のお話をたくさんして下さいました。

 それぞれの生物はそれぞれの秘密をもっている。相手の生物からたとえば毒を取り入れ、多の生物への武器とする、他の生物のからだに潜り込みその中で生息する、種の保存のため生態数が少ない生き物は、数少ない出会いを有効にするため性転換をするものもたくさんいる。ホモサピエンスの歴史はせいぜい200万年前。たとえばイトマキヒトデは5億年前から今の形で生きている。ヒトデはあの足の形がひとつとれると、そのひとつから全体が再生される。つまり一つ一つの足に生命の大事な部分がある。人間のips細胞の研究に相通じる要素がこのヒトデの中にある。あの形の中には生存に必要ないくつもの秘密が隠されていて、その形が究極のものであるから、形を変えずに生き延びてきた。また深海に発光生物が多いのは光って自分の影を消し、敵から身を守るため。人の想像を遙かに超える時間の中で生存し、多様な姿をとる海に生物たちの構造の中には戦い生き延びることのできる、未だ人が解明できない秘密もたくさんある。

 おおきな鯨からちいさなウミウシの話まで、ひとつの種についてのお話は山のように豊かで、吉野さんのお話を一晩中聞いていたかった。

 とにかく海の生物のことをこうやってうかがうだけで、ほんとうに未知のものだらけの地球に私たちはヒトとしてしばし生きているのだなあ、とこの世界のひろがりと深さに包まれたおもいがしました。

 これらの生物の姿形をもし美しいと感じるなら、その理由を自分は果てしなく長い時間の果てにある生き物の姿だからではないか、と思う、ということばが心に残りました。

 海が呼んでします。さあ、海の中をのぞいてみよう。そこには知らない世界のひろがっています!

 この日はFM熱海の取材があり、8月9日(水曜日)午後6時半より「この坂わが町」で吉野雄輔さんのお話があります。

 夕方には食事会でした。きのうからずっと準備をして考えて朝からも食事の準備で、頭は食べ物でいっぱい。夕方みなさんと夕食を食べて、ワインもおいしく幸せな夜でした。お手伝いくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。

 みなさまがお帰りのあと、大急ぎで車で真鶴岩海岸の灯籠ながしと、花火を見に行きました。海辺にたいまつがたかれ、華やぎつつ静かですてきなお祭りで、いい一日のしめくくりでした。

ワインバー『酔う魚』のお知らせ

8月20日(土)6時30分よりワインバーを開きます。おいしいおつまみとワインで夏の夜をたのしみましょう! お申し込みはこちらへ。

e-mail  tobusakana7702@gmail.com

tel/ 0465 46 7702

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年

7月

31日

8月は「飛ぶ魚」は日曜日もやってます!

 平常はお休みの日曜日、「飛ぶ魚」の吉野雄輔展は、子どもたちがお父さんやお母さんと来る機会をふえるといいなあ、ということで、夏休み企画で日曜日もオープンすることにしました。昨日の初めての日曜日は、風が気持ちよく、晴れていていい日でした。朝から今回好評のレモン入りトマトサラダ、ポテトサラダをつくり、チキンカレーを仕上げて、オープンの11時半。二組のご夫妻がていねいに展示をごらんになってからランチ。その間に3人の元気な男の子とおかあさん、海好きの子どもたちは絵本を読んでいきました。吉野さんのお知り合いのご家族も小田原からみえて、イルカのいる御蔵島のお話をしながら何年か前イルカを見に行ったときのことを思い出しました。東京からはやはり海好きの絵描きさんが車でかけつけ、ランチを。そのあと、大盛りカレーを食べに元気な男の子とおかあさんが来てくれて、それから「うわさの飛ぶ魚にきました」と写真と海が好きな青年が来てくれて、コーヒーとアイスクリームをめしあがって、ていねいに写真をみていかれました。

 いつも突然現れる東京からの絵描きさんと絵本のお話もできて、落ち着いたいい日曜日でした。

8月5日(土)PM2:00~4:00吉野雄輔さんトーク会、サイン会、茶話会。

(会費1000円)「海でシャッターをきる瞬間」と題して、40年間海で写真を撮り続けてこられた吉野さんのスライドを交えてのお話をうかがいます。吉野さんのおもしろくすてきなお話を聞く、またとないチャンス!

まだ少し余裕がありますので、ぜひみなさんいらしてください。小学生以上の親子も大歓迎です。お申し込みは「飛ぶ魚」へ。tel/fax 0465(46)7702またはe-mail   tobusakana7702@gmail.com 

 

2017年

7月

31日

『飛ぶ魚絵本の会』楽しかった!

 先週の7月29日(土)は「飛ぶ魚絵本の会」でした。夏休みということもあり、たくさんの子どもたちで『飛ぶ魚」ギャラリーはいっぱい。はじめに展示作品『海のなかのぞいたら』(吉野雄輔さく 福音館書店刊)を読みました。海にメガネをつけて入ったことのある子どもは2名くらいでしたが、みんな海の近くに住んでいるので、興味深く聞いていました。ここに出てくるもの、みんな真鶴の海にもいるよ、というと「へえー」という声も。いつも見ている海、ぜひ水中メガネをつけて中を見てほしい!こんなものたちがいっぱい生きていてみてるだけでわくわくするよ、とこの絵本をとおして伝えていきたいです。おかあさん、おとうさんにも。プールも楽しいけど海は格別!

 その後『なぞなぞなーに なつのまき』『たろうめいじんのたからもの』わらべうた♪そーめんやそーめんや♪『10ぱんだ』ファンタジー絵本の夏の定番『めっきらもっきらどおんどん』を楽しんだ後、お楽しみは庭で「流しソーメン」!

 丹が準備した竹を伝ってどんどん流れてくるソーメンをお箸でとるのにみんな夢中。取って食べる、の食べるを忘れてカップがソーメンであふれそう、しかも次々に流れてくるトマト、ミカン、枝豆までつままなくちゃ。Wちゃんは枝豆とりの名人。上手にはしでつまんではポンと口へ放り込み、そのあとすかさずソーメンをとってすする。まあ、たくさんの子どもたちがおいしそうに食べていました。パパママもあとからお相伴にあずかりましたよ。

 そのあとランチを召し上がったご家族はゆっくりおはなし。子どもたちは庭を走り回ったり、ギャラリーでスタッフの大学生千夏ちゃんと遊んでもらって、おおはしゃぎ。

 すこし静かになった頃、予約をしてくださっていた、イタリアのサッカーチーム受け入れで知り合った方たちも来て下さり、うれしい一日でした。夕方からはスタッフの持ち寄り納涼会。料理がたくさん並んで、おいしかったー。そして実はもう一つ、突然3歳の孫がパパといっしょに朝から来ていて、おふろに入れて寝かせたらわたしもいっしょに早々にぐっすり!でした。 

 

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2017年

7月

28日

海の写真家、吉野雄輔さんの展覧会はじまりました!

 きょうからいよいよ海洋写真家、吉野雄輔さんの展覧会がはじまりました!昨日とは違って夏らしい日差しの日。歩いてこられた方たちは汗をふきふき、みなさん吉野さんの展示写真、絵本、本をゆっくりと見ていかれました。吉野さんを知らないけど、すごくきれいな写真!と感激される方、海の生物図鑑、持っていたけど、吉野さんの本とは知らなかったという方など、ご近所の方々がたくさん足を運んでくださいました。わたしは今日はギャラリーにいて海に行けないけれど、吉野さんが写真にとられた海の生物たちに囲まれて海に入っているようにいい気分でいました。

 伊豆稲取からはモダンアートの自由なすばらしい作品を作り続けておられる山田ミノルさんも来て下さって、海の生物たちの写真をていねいにみていかれました。海

に石を積み上げて海風でその上にのせた木の棒がまわる自然のなかの集中、そしてそれは消えるもの、という作品もあります。今日のランチは庭でとれたトマトのたっぷりはいったトマトチキンカレーとトマトとオクラのサラダにサツマイモのサラダ、そしてデザートは甘夏のゼリー。山田さんはじめみなさんに食べていただいて、幸せでした。

 さあ、あしたは子どもたちと「飛ぶ魚絵本の会」吉野さんの『海のなかをのぞいたら』など夏の絵本を読んでから、みんなが大好きな夏の行事『流しソーメン』をやります!もう申し込みはいっぱいです。というわけで、あしたランチを食べにいらっしゃる方、すこしお待たせしてしまったら、ごめんなさい。楽しい一日になりそうです。

 

2017年

7月

13日

次回の展覧会は、海洋写真家 吉野雄輔さん!

 北九州は大変なことになっています。自然の力は強くてこわいです。真鶴湯河原は猛暑の日々。ちょっとでも日向をあるくと、汗が出てきます。「飛ぶ魚」は7月28日(金)11時30分オープンの「吉野雄輔展」の準備です。今回は夏休み企画としてお父さんと一緒に来ることが出来るように、日曜日も開催することにしました。いつもは(金)(土)だけなのですが、(日)もオープンしています。8月20日(日)までです

 吉野雄輔さんをご存じですか。海の生物と向き合って、大きなクジラから小さなハコフグまで、彼らとご自分の出会いの瞬間を写真にしてもう40年も、私たちに見せてくれているすばらしい海洋写真家です。そもそも5年前に吉浜に『飛ぶ魚』をオープンしたのも、もとはといえば20年近く真鶴の海に通い、その海の生き物たちがたくさんいる海があったからです。

 今回吉野さんが出版された『海の中 のぞいたよ』は子どもたちに「海の中をみてごらん、こんなにいろんなものと会えるんだよ」という吉野さんの思いの伝わる絵本です。

 吉野さんの写真はどれも気持ちがよいのです。海の生き物との向き合い方が無理がないのからかなあ、と思ったりしていますが、ほんとうのところはどうなんだろうと、知りたくて、「海でシャッターをきる瞬間」と題してお話をしていただけることになりました!たくましくて優しくておもしろい、吉野雄輔さんのトーク、ぜひききにいらしてください。

 8月5日(金)2:00~4:00吉野雄輔さんのトーク会。茶話会、サイン会もあ     ります。会費1000円

 5:30~7:30 夕食会 会費1500円 2000円(ドリンク付)

☆トーク会は先着40名様までです。夕食会は先着15名様まで。

☆お申し込みは「飛ぶ魚」e-mail  tobusakana7702@gmail.com

                                             tel/fax  0465-46-7702

 

 

2017年

6月

25日

沖縄の島に行ってきました。

沖縄の離島、鳩間島と西表島に行ってきました。島一周が1時間でできてしまう小さな鳩間島。初めの3日間は雨降りで、雨がやむと民宿から歩いてすぐの海に入って魚と泳いだり、あたりを散歩したり。そのあとは強い南風とともに梅雨があけ、なんともきれいな鳩間ブルーの海でたくさんの魚たちと泳ぎました。そして、なんといっても素晴らしく気持ちがよかったのは、泳いだあと、民宿の前の広場の木陰で、寝椅子をひろげて、ビール片手に本を読んではうとうとし、風に吹かれていたときでした。まいにち泳いでは、読んで、飲んで、寝て。ほんとうにのんびりできて、幸せでした。いつも細切れになりがちな読書の時間もたっぷりとれたのもうれしかったです。読んだのは村上春樹の『海辺のカフカ』。ずっと前から読みたかったのに読まなかった一冊。内面の苦しみを感じないようにタフに生きていくすべを身につけたはずの15歳の少年が否応なく、内側への旅をさせられていく、そのスリリングな境界は私たち自身も持っているはずのものなので、こんなに彼の旅に吸い寄せられるのだろうと思います。静かな「ふつう」を保つ老人に魅せられつつ、海辺の風に吹かれていました。それともう一冊『たぶん、なんとかなるでしょう』(堀川真著・福音館書店)『母の友』に連載の漫画をまとめた新刊。男の子ふたりに翻弄されるおかあさんとおとうさんの日常を、子どもというものの不思議と楽しさを、そして大人にとってのひどさを、あれこれの状況の中で描きながら、まとめにはいることもなく、かといってドタバタにもならず、それぞれの一コマをふわっと終わらせる力量に感服。じつに楽しんでよめました。もう、ほんとに、どうなっちゃうのかしら、この子たち!と思いつつ奮闘しているパパママにぜひおすすめの一冊です。

 宿のおかあさんのごはんのおいしかったこと! そして来ていたのはどの人も丹をのぞいては20代から50代の一人旅の女性たち。つかず離れずの距離を保ちながら、それぞれの今をゆっくりずごしている感じがなんともよかったです。

 後半は西表島へ渡り、ダイビング。久しぶりだしもうおばあさんだから、大丈夫かな、と不安もありましたが、信頼できるインストラクターのおかげで、ほんとうにきれいなものをたくさんみせていただきわくわく特別な経験ができました。やっぱりダイビングは、海の中は別の世界だということを見たり、感じたりできるなあ、と。カフカ少年が入り込まなくてはならなかった未知だらけの世界は陸のすぐ地続きの海にもある、私たちはいつだってわからない世界と隣り合わせに暮らしているんだ、と。

 西表島の中でも船でしか行けない入り江がいくつかありますが、その一つ船浮という場所にも。そこは緑の小山を抱いた地形に囲まれた、不思議な海。シュノーケリングで見た海の中はどこも明るくきれいな魚がたくさんいました。昼ごはんのあとの、村の案内がまたのーんびりとした感じでおもしろく、泳いで、その近くの村を歩くというのもいいものでした。第2次大戦時には軍の要塞地となり、住民は村を追い出されて、軍人だけが住み、防空壕をほり、敵の攻撃にそなえたということで、ガイドしてくれた方の実家の一部が資料館になっていて、当時の資料や祭りのようすなどの展示がされていました。ちょうど沖縄の慰霊の日だったので、その日の新聞の写真をとってきました。小学生、中学生それぞれ二人、先生は10人という緑に囲まれたきれいな学校では運動会は村中の人、島の他の村の人、近くの鳩間島の人たち、観光の人もはいってみんなで盛り上がるそうです。しかも景品がでる!鳩間島の運動会の景品は島の野生の山羊や海産物だったりするそう。

 海では、カメたちの休みどころにも連れて行っていただいて、おとうさんカメや子どものカメたちがじいっと休んでいたり、ゆっくりゆっくりと泳いでいく姿をたくさん見ることができました。アオウミガメが泳いでいる姿をみると、いつも両手をゆーっくり動かしていっしょにどこまでもついて行きたくなります。

 こちらはもう梅雨いりしたのですね。一足早い夏休みも終わり、きょうからまた日常の暮らしにもどります。日常の隣にあの海があり、意識の境目に救いへの道があることを忘れずに感じてくらして行きたいです。

2017年

6月

25日

広野多珂子展終わりました。

みかんの花が咲いてあたりが甘く香り、そしてその花が終わり、初夏の日差しがまぶしくなったころに、広野多珂子さんの絵ともお別れでした。天気のよい日が続き、「飛ぶ魚」の庭のクローバーもどんどん大きくなり、花冠づくりも、四つ葉のクローバー探しも楽しみました。広野さんのスーザの明るく助け合う村の暮らしの姿に、ここ真鶴、湯河原の方たち、また小田原や静岡の方たち、また広野さんのたくさんのご友人、埼玉の方たち、みんな励まされて、こんなふうな暮らしに一歩でも近づきたい、と思われたのではないかと思います。一人一人は大変な思いを抱えているけれど、広野さんが言われるように、「スーザのように、同じベッドで毎朝めざめることができる幸せ」を幸せと感じることで朝の一歩を歩めたら、と願います。

2017年

6月

01日

先週は大入り満員

先週の土曜日は広野多珂子さんが「飛ぶ魚」にいらしてくださり、埼玉や横浜からたくさんの方々が広野さんの絵に出会われ、旧交をあたためられてたすてきな日でした。お昼のランチを召し上がって下さった後は、広野さんはお友だちの求められた絵や絵本のサインに手を休ませることなく、なつかしそうにお話をされていました。夕方みなさんがおかえりになったあと、やっと遊びたかったあかちゃんたちやお母さんたちに声をかけて過ごされました。「しあわせな一日でした」とあのやさしい笑顔で広野さんは言われて、帰って行かれました。こんな一日があって「飛ぶ魚」もほんとうに幸せでした。

☆今週の3日土曜日10時半から11時、「飛ぶ魚絵本の会」(無料)をします。初夏の絵本、雨降りの絵本、さがしものの絵本、手遊びを楽しんだあとは、お天気ももちそうですので、庭いっぱいに育っているクローバーの中から四つ葉のクローバーを探しましょう。

お時間のあるかたはランチも。子どもはお弁当持参もOKです。午後もあそんでいってください。はじめてのかたもどうぞお気軽にいらしてみてください。お待ちしています。

2017年

5月

20日

ミカンの花の香りがあたりにただよう日々

広野多珂子さんの描かれる『ねぼすけスーザ』の絵本シリーズの主人公の少女、スーザ。そのスーザの絵が「飛ぶ魚」に来てくれてから2週間がたちました。ずうっとスーザといっしょに!待っていたミカンの白い花があちこちに咲いて、あたりには甘い香りがただよっています。ほんとうにきれいで気持ちのいい季節。今週の「飛ぶ魚」も日陰に入るとちょっと寒いくらいでしたが、お散歩のご夫婦、赤ちゃん連れのママたち、お一人で立ち寄ってくれた方たちが、絵や景色やランチを楽しんで行かれました。

また、暖かくなったら一度やってみたいと思っていた夜のワインバー『酔う魚』もやりました。定員12名なので、はじめにお声がけした方たちでたちまち定員に達しみなさんにお知らせできずに申し訳なく思っています。暖かくなったとはいえ、夜になるとさすがにテラスは冷え、みんなで室内に移動。友人のイタリアから来日の青年が『温泉にはいりたい』といったことから、急遽「飛ぶ魚」に2泊することになった娘と、温泉にとまったイタリアの青年も加わることになり、にぎやかになりました。オーガニックワインのKさんのアドヴァイスのもとに、そろえたワイン。娘たちはスペインのワインが「おいしい!」と大満足。「こういうのってわたしの場合はおいしいワインが飲めた!かどうかで満足感が違う。今日はしあわせ」と娘はいってました。友人のイタリア人の青年も「もう一本」とうれしそうに今度はイタリアのワインを頼んでくれました。

「このすばらしい絵、すばらしい景色、すばらしいワインと食べ物!」とイタリア風に喜びを表してくれて、うれしく思いました。来て下さったご近所の方たちも、楽しそうで、わたしも仲間に加わりたくて、どうしたらいいかわからないまま、おしまいの時間になったあと、ちょっと飲めてしあわせでした。今度から、許されるなら「マイワイン魚マーク」を手にごいっしょにワインを楽しめるよう、考えたいと思っています!

次回は6月30日(金)6時からの予定です。おいでになれそうな方はお早めに予約を入れて下さい。e-mail tobusakana7702@gmail.com

そのころは夕方も暖かくなっていることでしょう。今週から写真の飲み物「アペロール」と「ビール」をお出しすることにしました。「アペロール」はイタリアで夕暮れ時に夕食前に軽く飲むアルコールで、そのイタリア人の青年に「ありますか」と聞かれて、「そうだ、イタリアでよく飲んで、いい夕方をすごしたなあ」と思い出したのです。これは「酔う魚」でない日もおだしできますので、いちどおためしください。

なんだか飲むはなしばかりになってしまいました。

来週の27日土曜日は作者の広野多珂子さんがはるばる千葉県佐倉市から「飛ぶ魚」にいらして下さいます。5月6日のトークに来られず残念!と思われている方たち、ぜひすてきな広野さんに会いにいらしてください。

2017年

5月

19日

雨降りだけど、絵本もシロツメクサの花飾りも楽しかった

「広野多珂子展」第2週目。12日(金曜日)はたくさんの赤ちゃんたちが「飛ぶ魚」の床の上にぺたんと座ったり、ハイハイしたり、よちよち歩きをしたり。ほんとにのどかな母子の時間がながれていました。お母さんたち、たいへんなのに、ここまで来てくれて、子どもと遊んで、情報を交換し合って。ほんとにえらいなあ、と感心します。13日(土曜日)は「飛ぶ魚絵本の会」でした。雨の中を集まってくれた親子づれの方たち。広野多珂子さんの展示中の絵本『ねぼすけスーザのきいろいリボン』をはじめ、『まゆとうりんこ』『これな~んだ?』『しっぽのきらいなネコ』『ぞうきばやしのすもうたいかい』(以上福音館書店刊)をそれぞれ身を乗り出して楽しみました。とちゅうでミカンの花の季節にふさわしい『みかんのはながさいている』の歌を、二人一組の手遊びといっしょに楽しみました。かんたんバージョンだけでなく、小さい頃遊んでいたKさんの、むずかしいのにも挑戦! わたしはついに習得できませんでしたが、あと少しがんばって練習すればできるようになるかな?できるようになりたい。

 絵本のあとのお楽しみは、「飛ぶ魚」の丹が雨合羽を着て、朝摘んでおいてくれた庭のシロツメクサの花で、茎のひっぱりっこをしたり、花と花をつけたり、編んだりして首飾りを作ったりして楽しみました。ランチ組のおかあさんたちも最後は一つのテーブルで楽しそうにお話。子どもたちはその間スタッフのTちゃんにあそんでもらって、にこにこ顔でした。

☆次回の「飛ぶ魚絵本の会」は6月3日(土曜日)10時30分から11時を予定しています。3歳から小学生のお子さん、どなたでもお気軽にご参加ください。お申し込みはe-mail tobusakana7702@gmail.com へお願いいたします。

2017年

5月

07日

心打たれた広野多珂子さんのトーク会

きれいに晴れた昨日の午後、「飛ぶ魚」は広野多珂子さんのトーク会に参加される方たちでいっぱいでした。窮屈な会場で申し訳ありませんでした。でも、広野さんがやさしく語りかけるようにお話くださった内容は、素晴らしいものでした。全部で7冊書き続けられた「ねぼすけスーザ」の絵本を一冊ずつていねいに紹介されながら、絵の細部についてもお話くださいました。はじめ絵の勉強にだんなさまとご一緒にスペインのマドリッドに行った頃のこと。画学生二人の暮らしはとても貧乏だったけど、どこかにそれを楽しむ気持ちがあったこと、そして市場での行列も無秩序のようでいて、トラブルはなにもなかったこと、このお話の主人公のモデルとなった女の子の絵を初公開してくださりながら、髪の毛も目の色も黒くして名前もスーザとしたこと。スーザの住んでいる場所はアンダルシア地方の当時訪れたとてもきれいな場所だけど、実際の場所というより、ご自分の中でできあがった風景なので、途中で訪れてイメージがくずれるのがこわく、一度も再訪しなかったことなどを話されました。一冊目の『ねぼすけスーザのおかいもの』ができるまで、10年かかったこと、それからも一冊ずつ時間をかけてつくられたこと、市場の複雑なようすも、電線がどのように配線されているかなど、細かいところは記憶でかいて、ページの前後でまちがいがないか、とても神経をつかったこと、など、興味ぶかいお話をしてくださいました。

 大好きだったお父様が亡くなったあと、泣き続けていたとき、絵本からスーザの声が聞こえて、立ち直ることができたこと、またスーザの両親がどうしていなくなったか、そのことはお話をかいていくうちに1936年から39年のスペイン内乱で、自分の意志で戦って亡くなった、ということがわかってきたこと、そして壁に掛かっていた額縁に何が入っていたのかも、スーザの両親の写真が入っていたとわかってきたこと、と話されました。

 作者と作品の関係について、このように作品のほうから、作者のなかに明確には意識されなかったことを明るみにだしていく力がはたらく、というのはほんとうに意味深い、貴重なおはなしでした。

 そして「ねぼすけスーザ」の「ねぼすけ」については、子どもが自分のベッドでねむり、自分のベッドでゆっくりめざめることができるということは、すごいこと、すごく幸せなことだと思う、といわれました。いつなにが起きるかわからない、子どものころ経験した伊勢湾台風で家がぺしゃんこになった経験から、そう思う。

 つつましい暮らしの中で、血のつながりはないけどやさしいマリアおばさんと、元気に働きながら暮らすスーザ。こういう暮らしこそが大切という思いがしみこむように伝わってくるお話でした。おもに編集を担当したIさんも広野さんがいかに考え抜かれて絵本をつくられているかを語ってくれました。そして関わった編集の3人も会場にいて、広野さんのお話に耳をかたむけました。

 優しく語りかける誠実なおはなし、ていねいなサイン、いらして下さった方たちはほんとうにうれしそうにサイン本を胸に、お帰りになりました。

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2017年

4月

30日

もうすぐ広野多珂子展です!

きょうはあたたかでした。奥湯河原に生えていたというウドをいただいたので、夜天ぷらにしてたべたら、ほんのり草の香りがしてやわらかで、ほんとおいしかった!先週、先々週とタケノコをたくさんいただきました。なんともいえない食感ですね。こんなにおいしい旬の食材を新鮮に味わえると、食いしん坊の私はここに暮らしてよかった、と思います。

いま着々と準備中の広野多珂子展はいよいよ今週の金曜日5月5日からはじまります。『ねぼすけスーザの黄色いリボン』(福音館書店)の原画と、このシリーズの表紙6点、そして今度の展覧会のためにかきおろしてくださった新作のタブロー。どれもため息の出るほど、ていねいに、気持ちよく描かれています。6日(土)2時からは作者の広野多珂子さんが千葉からいらしてくださって、トークをしてくださいます。広野さんのお話はその 絵のそのまま、ていねいで誠実で、前にお聞きしたとき、心打たれたのを思い出します。きっと6日の日も心に残るお話を聞かせていただけることと思います。もうかなりのかたがお申込みくださっていますが、どうしても、というかたはご連絡ください。埼玉の上尾から、小田原から、たくさんの方がおもうしこみくださいました。これから6月10日までの金、土の11時30分から5時までオープンしています。どうぞすてきな絵をみて、ランチする、すばらしい春のひとときを、「飛ぶ魚」でおすごしください。

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2017年

4月

17日

南米の笛の音も楽しかった!東郷聖美展、いつも暖かく楽しかった!

先週の土曜日は晴れて暑いくらいでした。3月4月と週末雨の日が多かったのですが、「飛ぶ魚」は東郷聖美さんの、美しい色彩と、魅力的な色面で構成された絵に包まれてあたたかでした。赤ちゃん連れのママたちがたくさんきてくれたのも、空気を暖めてくれていました。ケーナの会の日もあいにくの雨降りでしたが、たくさんの方が、長岡竜介さんがケーナの音色を楽しんでいかれました。長岡さんがたくさん持参して下さった南米の大小さまざまな音色の笛の音に、地球の向こう側にくらす人たちの自然や心の響きがいっしょになってこちらにつたわってくるようでした。25年前から10年位の間、仕事や休暇でペルーを2回、中米ニカラグアを3回訪れて、それぞれの文化に魅了された日々がよみがえってきました。

最終日は東郷さんもいらしてくださり、久しぶりにテラス席が使えて、たくさんの方たちがランチを召し上がって、最後の桜が咲く春に日を楽しんでいかれました。

 次回の「飛ぶ魚」の展示は5月5日(金)から6月10日(土)まで、たくさんの自然観察の絵本、物語絵本で、ていねいにくっきりと子どもの世界を描いてこられた広野多珂子展です。作家のトーク会が5月6日午後2時からあります。ご参加のかたはお早めにこちらへお申し込みください。tobusakana7702@gmail.com

 地面を見ると、オドリコソウ、ハナニラ、たんぽぽ、ムスカリ、オオイヌノフグリ、などたくさんの小さな花たちが咲いていて、それだけでうれしくなります。「飛ぶ魚」の庭の蕗も大きくなってきたので、最終日には蕗を煮て、少しだけランチに加えました。5月にはきっとミカンの花の香りがあたりにただよっていることでしょう。

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2017年

4月

07日

あしたはケーナの演奏会!

きょうは雨ふりでしたが、赤ちゃん連れのママとも三人がランチのあともずっと遊びに来てくれました。ご近所のご夫妻もきてくださって、うれしかったです。

そしてあしたはいよいよ長岡竜介さんのケーナ演奏会。2時から3時までの予定です。

この日のランチはご予約のかたのみということにさせていただきたいと思います。

3時からちょっとお茶をしてまた4時からは5時までの営業です。2時から4時まではふつうの営業はお休みになりますので、よろしくおねがいいたします。あしたは午前中はお天気がもちそうですね。ケーナの音色を間近できくのが楽しみです。

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2017年

4月

02日

先週も楽しかった!

 先週末は雨もようだったのですが、ママたちと小さい子どもたちがたくさん、そしてご家族連れも来てくれて、「飛ぶ魚」はなごやかでした。3歳の男の子が、赤ちゃんたちと遊んでくれたりして、楽しそうでした。藤野から絵本作家のさとうあやさんも来て下さって!(さとうあやさんは9月に「飛ぶ魚」で原画展をして下さる予定です。)

土曜日には小田原から絵手紙の会の方たちがたくさんランチをしにきてくださり、東郷聖美さんの絵を興味深そうにごらんになっていました。生活の中に絵やことばが意識されてある、というのは関心の幅もひろがり、生活が豊かになりますね。海のなかまの方たち、スイムスーツのUGOさんもランチに来て下さってうれしかった。8月には海洋写真家吉野祐輔さんの写真展の予定です。夏休みに、海がすぐ近くに住んでいる子どもたちにみてほしい展示です。

 先週から東郷聖美展に登場の、昔話のひとたち。独特の造形がすてきです!ぜひ見にいらしてください。来週の4月8日(土)2時からは「ケーナの演奏会」(会費1000円)です。東郷さんも演奏者の長岡竜介さんとごいっしょに「飛ぶ魚」にお見えです。アンデスの笛の音が、東郷さんの絵をバックに奏でられます。お申し込みはこちらに。e-mail  tobusakana7702@gmail.com

 

 

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2018年

1月

21日

織茂恭子さんのトーク会おもしろかった!

1月20日(土曜日)の午後織茂恭子さんのトーク会がありました。いつも来て下さる方たちに加えて、織茂さんの桑沢デザイン時代のお友達、ロシア関連書籍のかつての出版社「ナウカ」時代の同僚の方たちも遠方からきてくださり、盛況でした。

 まず原画展の絵本『かわをむきかけたサトモちゃん』(アリス館)について、作者のえぐちよしこさん、編集の岩井真木さんと織茂恭子さんの三人のお話をうかがいました。えぐちさんと岩井さんは作家の小沢正さんの教室でごいっしょで、岩井さんはそこでのえぐちさんの作品に注目、えぐちさんは小沢さんが言われたひとことにヒントをえて、この絵本のお話を書かれたこと、そして岩井さんはこのお話を出版社にもちこみ、アリス館が出版することになり、えぐちさんも岩井さんも、小沢正さんの作品にたくさん絵をつけられていた織茂さんにぜひ絵を!とお願いしたいということで、岩井さんが依頼されたとのいきさつを話されました。織茂さんは小沢さんとのご縁だったこと、お話が小沢さんと重なるニュアンスがあって気に入ったこと、そしてご自分の畑でそだてている里芋が主人公なのでおもしろそう、ということで絵を引き受けられたそうです。

 それから、織茂さんの畑のお話になりました。織茂さんはだんなさまとふたりで、高崎にある畑に通って野菜を作られています。そこは300坪もある大きな畑ですが、初めは藪を開墾し、日照のため木を何本か切り、やっと畑にした土地。そこに通っていたある日、藪の向こうの真っ赤な夕焼けの空に飛ぶ者のシルエットをみる。それがキツネとの出会い。以来生き物を見たということで胸がたかなり、また畑へ行き藪の中にけものみちを見つけ、そこにキツネの気配を感じる。畑にいるとあちこちに生き物の気配を感じ向こうも人間の気配を感じていることがわかる。ほかにもトウモロコシをめぐる攻防戦に勝ったタヌキ、強いアナグマなども畑に来る。そのうち人になつく、おそらく捨てられた白いネコが来るようになり、織茂さんご夫婦はそのネコのことをつねに心にとめて暮らすことになる。藪の草をひっこぬくと、そこにはたくさんの虫がいるし、畑にくるチョウチョ、青虫、ミミズなどにも慣れ、愛情を感じるようになる。切った樹から水があふれだすのを見ると、樹の命を感じずにはいられない。でも樹を切らないと日照がたりず、作物がそだたない。そういう矛盾の中に身を置きながら、命がめぐっているということを実感する。最近虫やミツバチがすくなくなってきた。何かがかわってきている。畑で命のめぐり実感していると意識しないのに、自然にそれぞれが面白いもの、愛するものにかわっていく。命のめぐりがすくなくなったら、人間はどうすればいいのか。白いネコはだんだんおなかが大きくなって、かわいい子猫を二匹うみ、織茂さんたちは白いネコにつくった小屋をまた大きくしたそうです。(もちろん避妊手術も)

 ひとつひとつの出来事を細かく目に見えるように語られる、語りかける、織茂さんのお話は私たちもほんとに畑にいて織茂さんたちが見たものを見ているような気持ちにさせてくれました。

 『かわをむきかけたサトモちゃん』の絵がこんなに生き生きをしているのは、そういう畑の作物への愛情が自然と織茂さんの絵にもあらわれるからなのでしょう。

 参加くださった方へのおみやげ、湯河原作業所「たんぽぽ」特製クッキーを見て、みなさん感嘆の声をあげられ、また原画のほかに会場いっぱいにあるすばらしい立体作品、切り紙の作品などをごらんになり、サインをいただいて、コーヒーやお茶をのまれてトーク会は終わりました。

 夕刻からは織茂さん、えぐちさん、岩井さんのお三人を囲んで、夕食会。安江リエさんが東京から作って持ってきてくださったミカンスープ、やあれこれのお料理、ワインで絵本作りについてのお話にまた花が咲きました。

 日常からちょっと離れたこんな時間は心身を解き放って、自由な気持ちを運んでくれます。今週の金土も織茂恭子展をいたします。「飛ぶ魚」ですばらしい原画と作品にふれていただけたらうれしいです。

 

 

 

 

2018年

1月

18日

明日19日から織茂恭子展はじまります!

 冬ってこんなに寒かったっけ、と思うこのごろですが、「飛ぶ魚」は薪ストーブをたいてあたたかくして、みなさまをお待ちしています。あしたからいよいよオープン、「織茂恭子展」です。絵本『かわをむきかけたサトモちゃん』の絵本の原画、そして、畑の人の人形、猫の切り紙の絵、レリーフの作品、などさまざまな織茂さんの表現されたものがならんだ多彩な展示で、わくわく楽しい展覧会になっています。

 1月20日(土)午後2時からは織茂恭子さんのトークがあります。展示絵本の作家のえぐちよしこさん、編集の方もおみえで、この魅力的な絵本がどうして生まれたか、お話いただいたあと、織茂恭子さんのトークです。畑で野菜をつくっている織茂さんが日々考え感じていらっしゃることを存分にお話いただけると思います。

織茂さんのたくさんの絵本も会場いっぱいに並んでいます。まだご存じない絵本も在ると思いますので、どうぞごらんになってください。本のサイン会、茶話会もあります。(当日の会費1000円)なお、湯河原地域作業所「たんぽぽ」さんがつくってくださったオリジナル『サトモちゃんクッキ-』をトーク会ご参加のかたにはさしあげます。トーク会お申し込みは,tobusakanna7702@gmail.com または0465-46-7702まで。

 

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2018年

1月

14日

楽しくおいしかった絵本の会

展覧会より一足早く『飛ぶ魚絵本の会』が13日土曜日にありました。昔話、物語、手品(!)、雪の写真絵本を楽しんだ最後は『おもち』という絵本。「わにわにかるた」で遊んだ後は、「あんこもち」「きなこもち」「のりもち」を薪ストーブの上でやいてたべました。時間に余裕のあるかたはバターチキンカレーとパイナップルとにんじんのサラダなどのランチ、リンゴケーキと飲み物のデザートを召し上がり、親たちはゆっくりおはなし、子どもたちはギャラリーと庭でかけまわってあそんでいました。おとうさんもお二人いらしたので、とっくみあいの元気な遊びもできて子どもたちは寒さをものともしないで、息をはずませていました。すてきな冬の一日でした。

2018年

1月

08日

明けましておめでとうございます

晴天にめぐまれたイタリアの10日間の旅を終えて、時差で午後眠くなりながら、なんとかおせちをつくり、お掃除をしました。年末年始孫たち子どもたちが訪ねてくれて、おせちも全部なくなりました。今年はどんな一年になることでしょう。イタリアのちいさな村の人たちのように多くを望まず、大事だとおもうことを今までどおり楽しんで続けていきたいとおもいます。そしてそういう自由を脅かす動きにたいしてはいつもきをつけていなくては、と思っています。さて、今年は少しおそく19日(金)のオープンになります。またたのしく絵本を、その原画を、そしておいしいものをみなさまといっしょに楽しめたらうれしくおもいます。どうぞお気軽にいらしてください。

2018年1月13日(土)は「飛ぶ魚絵本の会」をします。3歳~小学生の子どもたちといっしょに冬の絵本をたのしんで、薪ストープでおもちを焼いてあんこやきなこやのりでたべたりして楽しめたらいいなあ、と思っています。ぜひご参加ください。(絵本の会は参加無料。お楽しみタイムは実費一家族100円)

次回の展示は2018年1月19日(金)より「織茂恭子展」です。

1月20日(土)午後2時より作者トーク会、茶話会、サイン会があります。 

どうぞご参加ください(会費1000円)。夕方からは織茂恭子さんを囲んでの夕食会があります。(会費1500円・2000円) 

    

2018年

1月

08日

もう一つの小さな村、カスペリア

コンティリアーノ滞在中、近くのカスペリアに日本語が堪能なジェームスさんというカナダ人が住んでいるので、あってみますか、と朋子さんがすすめてくださったので、おたずねしました。お会いしたとたん、流ちょうな日本語で、ローマ帝国の歴史から、サビーナ地方についての説明をずうっとしてくださり、丹の運転で、ファルファという修道院をたずねました。そこの門前町には3世代つづいているという織物、布のお店があって、3代目の娘さんが布を織って見せてくれました。近くには修道会の品々を集めたこぎれいなお店もあって、ろうそくやジャムやお酒や、すてきなものがたくさんありました。また、世界一古いというオリーブの樹にも案内してくれました。その木に手をかざすと白い斑点が手のひらにでる。木の気をそのようにして受けて、体に木の力をいただく。ジェームスさんにいわれて、私たちもそのようにして、最古のオリーブの樹から力をもらいました。それからジェームスさんがうれしそうに連れて行ってくださったのは地元の食材をつかったおいしい食堂。隣の牧場には羊がたくさんいたけど。チーズもサラミもみんな自家製。ブロッコリーのパスタはうどんみたいな太い麺にブロッコリーとベーコンがからまっていてほんとうにおいしかった!イタリア料理のこういう素朴なおいしさがあまり知られていなくて残念とジェームスさん。何度かカスペリアを訪れるうちにほんとに気に入ってしまって、パートナーの男性と、もうひとりの女性と、年取った猫と暮らしているそう。そこでのおいしい暮らしがほんとに楽しそうでした。

 そろそろイタリアの町が恋しくなって、最後の2日はローマへ。行きたかったナヴォーナ広場で、クリスマスマーケットを見たり、ラファエロの『巫女』の絵に再会したり、教会のコンサートを楽しんで、帰国しました。ずっとお天気で、ローマ以外では日本人の旅人と会うこともない、静かで、充実した、旅でした。

2018年

1月

07日

もうひとつの小さな村

リエッティ郊外のコンティリアーノにあるB&B、朋子さんが予約して下さった「イルジラソレ」。すばらしいところでした!なんといってもここのご夫妻のあたたかいこと。バスタブまでついたお部屋で、シーズンオフとはいえ信じられないほどリーゾナブル。着いたその日の夜、ライトアップされたコンティリアーノの旧市街を案内してくださっただんなさまのフェリーチェさん。そこの古くて静かなたたずまい、夜景の上には満点の星。こんなところに今居るなんて!心がふるえるほど感動しました。またフェリーチェさんは近郊のフランチェスカがたずねた村々を車で案内してくれました。こちらに来て丹が何回か移動にレンタカーを運転してくれたのですが、とにかくイタリアの道はこわくて、ナビを見ながらふるえていた私はほんとにうれしかったです。フランチェスコが訪ねたところはどこも丘の上の小さな村で、そこの岩のすきまに木の十字架があり、フランチェスコがそこの岩のあいだで休んでいたということでした。クリスマスにフランチェスコが村人と動物たちと、キリスト生誕の場面を再現したという、今のプレゼピオ発祥の地、グレッジョという村の修道院には、2016年法王フランチェスコがおしのびで訪ねられたときの写真が1枚飾られていました。小さくて静謐な村。みんながフランチェスコを大好きな村。フランチェスコのあいさつのことばが刻まれていました。「こんにちは、いいひとたち」それを見せながらフェリーチェさんがやさしい笑顔でにっこりされました。

2018年

1月

07日

サビーナ地方のリエッティへ

リエッティでは朋子さんが迎えてくれました。もうここに住まわれて7年。この聖フランチェスコが訪ねたサビーナ地方のすばらしさを知ってほしいと、とてもわかりやすくいろいろ教えて下さいました。水の豊かなこの地方は透明な水をたたえた川がたくさん流れていました。かわいくておいしいレストランでお昼。クリスマスにはレンズ豆を食べるそうです。日本の黒豆といっしょです。聖フランチェスコがすごしたフォレスタ修道院にも連れて行っていただきました。木々にかこまれた静かな修道院。フランチェスコが来たとき、村人たちがおしよせて、そこにあったぶとうをつまんでたべてしまった。これではワインが作れないと困り果てたとき、フランチェスコが残りのわずかなぶどうでみんなにゆきわたるくらいたくさんワインをつくった、という奇跡の物語が伝えられている、とブドウ畑を指さして修道僧が説明してくれました。

2018年

1月

07日

ティボリ、フラスカーティの町

ティボリで湯河原にゆかりのあるリッカルドさんにお会いしてから、在ティボリ17年という恭子さんに彼女が好きなフラスカーティの町に連れて行っていただきました。可愛い町で折しもクリスマスマーケットが建ち並び楽しいものがいっぱい。もう大きくなった二人のお子さんのお母さんで、おだやかな恭子さんのたいへんな17年のお話が心に残りました。おそろしいイタリアの車道をぐいぐい運転されるたのもしいすてきな方でした。ロベルトさんご一家と、恭子さんにお会いできてティボリという町がぐんと身近になりました。

2018年

1月

07日

12月にイタリアに行きました。

ティボリ市。近くのマルチェリーナにお住まいのロベルトさんのご案内で世界遺産のVilla Adrianaをたずねました。広大なローマ遺産。ハドリアヌス帝の別荘。『テルマエロマエ』に出てくるお風呂のあとも。1900年の歳月ってなんだろう、ここでみんなお風呂に入ったりしていたんだ。皇帝が不機嫌なときにこもる住居あとも。人は不機嫌なときこもる場所が必要、とロベルトさんと笑う。朝のさわやかな空気の中、のびのびと時空の広がりを感じたとき。もう一つの世界遺産Villa d'Este は16世紀のエステ家の別荘。ふんだんに水をながしてあちこちにみごとな噴水が配してある。圧巻は、とつぜん聞こえてきた噴水が奏でるオルガン音楽。フランツ・リストの「エステ荘の噴

水」が。おそめのお昼をロベルトさんのおうちで、かわいい子どもたちといただきました。『どっとこどうぶつえん』『たなのうえひこうじょう』(中村至男 福音館)をおみやげに。どちらもことばがないのでわかりやすい。リッカルドくんは興味津々。みんなで動物のあてっこをして遊びました。おくさんのバルバラさんが一番楽しそうでした。スキンシップのようすかしら。イタリアの家族はおいしいにおいがします。

2017年

11月

27日

大槻あかね展終わりました。

2017年

11月

23日

もう最後の週になりました。

先週は三日間ともお天気で、「飛ぶ魚」にいる大槻あかねさんの「針金の人」も気持ちよさそうに風に吹かれていました。立ち寄られた方たちも、『あ』の発想にひきつけられ、『あ あ』の世界を楽しんでいかれました。

そしていよいよ最後の週のきょう、祝日ということもあり、「湯河原真鶴アート散歩」のパンフ片手にそれはたくさんの方が『あ あ』の展示を楽しんでいかれました。午前中雨降りだったためテラス席は使えず、ランチタイムはカフェはいっぱいになってしまいました。召し上がれなかった方ごめんなさい。みなさん展示のユニークさを楽しまれて、お隣の「Ki-nari」さんの木工も楽しみにされているようでした。こういう『湯河原真鶴アート散歩』の機会があって、ふだん見てもらえなかった方々にも、大槻さんの作品に触れていただけてほんとうによかったと思います。今日来てくれた、5歳の女の子も「ごろごろしたい」となんども大きな鉛筆にねっころがったり、大きな角砂糖の上にのったり。今回の展示、いや、今回の絵本の針金の人の気持ちに、じつに子どもたちが体でフィットするのを見るのは、私にとってもすばらしい体験でした。絵本の中の真実を現場で見るだいご味はたまりません。展示はあと二日どうぞお見逃しなく。ランチは予約していただけると助かります!

 

2017年

11月

08日

大槻あかねさん充実のトーク会

気持ちよく晴れた11月4日(土)大槻あかねさんのトーク会がありました。あかねさんが用意されたプリントを見ながら、会場いっぱいのみなさんは小さい声ながら凜々しく話されるあかねさんのことばに頭と心を全開にして聞き入りました。

用意されたプリントからいくつかのことばを抜粋してご紹介します。

(絵本『あ』『あ あ』の主人公、針金の人、について)

「針金の人」には名前はありません(~)

針金の人は「『存在』の象徴」であり、キャラクター性とは対局にあります

「そこに在ること」「何かに出会い、それゆえの振る舞い」それを描くための「なんでもないものの象徴」です

ゆえに顔も無く、最小限な要素で成り立ち、でも「そこに居る」ように感じられる

何物でもない、だから何者にもなれる、そういう存在です

(~)

わたしはいつも、物とじっと向き合い、その物の発する声をうかがう、ということをします

(それは自分を宙に浮かぶ一点とすると、全方向からうったえかけてくる可能性へと

感覚を開く状態)

すると「その物が何者か」という以前の、「その物であるがゆえの在り方」へと焦点が導かれるのです

 

そしてその向こうには「その『物』をつくった、必要だった、人間」という生命の

脈々と続いてきた永い”とき”を感じられ、どこか尊い気持ちにもなり、

また、人間がいじらしくも感じられてくるのです

(~)

                               

『あ』では針金の人が「物と読者のあいだの媒介者」でしたが

『あ あ』では「物」が「針金の人と針金の人の出会い」の媒介者となっています

                              (大槻あかね)

このような基本のスタンスの中で創作される気持ちのもとには、大切ないただいたことばへのことばではない表現でのお返事、こころにひそんでいる好きな歌のことば、春琴抄の舞台など、が具体的な表現に関わっているということなど、わかりやすい動作もまじえながら伝えて下さいました。

みなさんは針金の人がポリ袋のパラシュートにつかまって風に揺れている下で、こころの興奮を抱きながらききいっておられました。

 

わたしが聞きながら思い出していたのは、本田和子さんという方の子ども文化論の一節でした。

「遊びは、ただその内在的な目的によってのみ規定され、他の目的設定によって導かれることの無い唯一の自己完結的行為である。それゆえに、そこでは、時間は『引き裂かれる物、ながれゆくもの』という性格を失う。人は遊びにおいてはじめて、現在に滞在し、永遠に手をさしのべる機会をもつのである。」

「創造する詩人の想いは深く純粋であるために詩人自らも気づかぬまま、幼い時代の夢想を再び見いだしているのである。そしてこれは、『大人とよばれる人』の内に、『人の原型としての子ども』が潜んでいることのあかしである」

(以上ホイジンガー『ホモ・ルーデンス』およびバシュラール『大地と意志の夢想』より)

 

 

2017年

11月

03日

大槻あかね展はじまりました!

この地域では最高の季節、寒くもなく暑くもなく、蚊もいなくなり、空気が澄んで、みかんがオレンジ色に輝き、海や空の色が透き通ってくる、11月。「飛ぶ魚」では「大槻あかね展」がはじまりました。そして「湯河原真鶴アート散歩」もはじまりました。

「大槻あかね展」では、新作の絵本『あ あ』から出てきた主人公の「針金のひと」があちこちで、いろんなことをしています。子どもたちは「あ、ここにもいた」「ここにも」と見つけて喜んでいます。この「針金のひと」は角砂糖を積み重ねて登ったり、ぷちぷちのうえをあるいたり、物との出会いに興味津々。体中で遊びます。するともう一人、おなじように遊んでいるひとと出会います。出会いの瞬間の重なりは、新しい喜びを生み、ふたりはポリ袋のパラシュートにぶらさがって空に飛翔します。その微妙の出会いの動きが「飛ぶ魚」の展示で実物で見ることが出来ます。絵本を実物で見る楽しさがいっぱいの展示です。小さいものたちなので触ることはできないのですが、大きな砂糖と大きな色鉛筆を、大槻さんはそれこそ夜なべをして制作してくださいました!

きのうもきょうも、そこで体中で遊ぶ子どもたちのうれしそうな声がきこえていました。いよいよあしたは大槻あかねさんのトーク会、午後2時からです。トークがあるためギャラリーカフェはお休みさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

2017年

10月

13日

さとうあや展終わりました。

来て下さった方たちが新鮮な風を「飛ぶ魚」に運んでくれた「さとうあや展」はきょうでおしまいです。先週、今週とたくさんの親子連れが楽しんでいかれました。さとうあやさんのご友人も遠くからいらしてくださったり、「飛ぶ魚」の入り口の魚や屋根の風見魚を作ってくださった鉄の彫刻家、中里絵櫓州さんもあらわれてくださいました。絵本を書かれていた詩人の息子さんもふらっとみえていろんな話をしてくださったり、ネコが好きな母娘が絵を見にいらしたり、遠方からあやさんの絵をもとめにいらしてくださったり。編集の元同僚も親子連れでみえて、あやさんは天才、と意気投合しました。つつましく一生懸命でいながら、現実につきすぎることなく、ふわっと絵で物語をたのしめてしまう資質は貴重なものです。「かわいい絵ね」などということばで終わってしまう見方もあってとても残念におもうこともあります。エキセントリックなところはどこにもないのに、絵にあらわれているセンスとやわらかな感性は生来のもの。とりわけ子どもの本の根本にかかわる豊かさを感じます。

この小さな町で、子どもたちが安心して豊かに大きくなっていけるかどうか、そのことから目をそらすことなく、暮らしていきたい。私的な利権などでもし小さな町が動くことがあれば、それがあちこちで行われるのであれば、その積み重ねは国のあり方を決める。そしてそれは戦争への道をつくる。今私たちに見えにくくされている確かな戦争への道。見えにくいものを見る努力、守りたいものを豊かに守る力を、それぞれが蓄えたい。もうすぐ湯河原真鶴アート散歩もはじまります。

2017年

10月

01日

子どもたちがいっぱいの週末

 この週末は気持ちよく晴れて、いい秋のはじまりの日々でした。さとうあやさんの絵を見に遠方からたくさんの方たちが来て下さいました。また土曜日は「飛ぶ魚絵本の会」でした。展示中の絵本『ぴりかちゃんのクッキー』をみんなで読んでから、『シロナガスクジラより大きいものっているの?』(評論社)『よあけ』(福音館)『3びきのくま』(福音館)『14ひきのおつきみ』(童心社)と、科学の絵本、昔話、行事の絵本などたっぷりの絵本タイム。「おてだまかぞえうた」にみんなおおのり。そのあとは白玉団子をつくってあんこときなこで食べました。みんなはじめは丸形だったのが、だんだんとハート型、かたつむり型、ゆきだるま型といろいろ登場。もうおなかいっぱい、楽しみました。

 夕方まで、あっちこっちで子どもたちのあそぶ声が聞こえて、『飛ぶ魚』喜んでる、という日でした。午後おそく、さとうあやさんがいらして、新たにあのすてきなサインを黙々とかいていってくださいました。東京からきてくださったご家族、藤野からきてくださった方たちと夕暮れのテラスを楽しみました。おみやげの二宮のパンがあんまりおいしそうだったので、白ワインで大人タイムの夕方になりました。

2017年

9月

22日

さわやかな秋の気配が

今日はときどき小雨がぱらつきましたが、おおむねさわやかな気持ちのいい日でした。「さとうあや展」で展示中の『ぴりかちゃん』のできたての絵本が届きました!予約されていた方はあした23日(土)さとうあやさんがいらしてサインをしてくださいますのでおあずかりしておきます。朝からいいにおいと思ったら、庭のキンモクセイが咲いていました。お友だちと来て下さった方たちがゆっくろランチをめしあがったり、コーヒーを飲んで、秋のひとときをゆっくりと過ごして行かれました。あした、遠くからたくさんおいでになるので、雨やんでくれるといいな。

2017年

9月

11日

クッキーとアコーディオン絵本

左上はたんぽぽ作業所さん製オリジナルぴりかちゃんクッキーです。ほんとにかわいくて感激。クッキーでつくるのたいへんだったろうなあ。これは9日のトーク会のおみやげ。さとうあやさんの小品、みんなほしくなります。アコーディオン絵本はこんな感じでした! 夕食会も楽しかったです。「ケイゾウさんは四月がきらいです」の作者市川宣子さん、「わにわに」の小風さちさん、「トマトさん」の田中清代さん、「100かいだてのいえ」の岩井俊雄さんたちが、さとうあや展だということでかけつけてくださいました!

さとうあやさんの絵、物語といっしょに見ると、なんという表現力!と感嘆します。ただかわいいだけではない、物語る絵なのです。

2017年

9月

11日

さとうあやさんとの絵本作り楽しかった!

9日(土)は画家さとうあやさんのトークとワークショップ。どのようにして絵本をかくようになったかを、大切な記憶を心の奥にたどって静かに愛らしく語られる様子におもわず拍手をおくりたくなるようないい雰囲気のトークの時間でした。そのあとはさとうあやさんがたくさん用意してくださった白絵本に、6人一組のグループで、みんなでまわしながら6冊の絵本をつくってゆきました。これもさとうあやさんが用意してくださった切って貼れる色紙シールで絵をつくっていきます。とてもおもしろくて、みんな時間を忘れて熱中。どの絵本もみんなすごい傑作揃いみたいだったので、ぜんぶゆっくりみたかった!みなさんサインをいただいた本と表紙を描いた小さな絵本を一冊とそれから湯河原町たんぽぽ作業所のみなさんが作ってくれて絵本の主人公「ぴりかちゃん」を胸に、帰って行かれました。

2017年

9月

08日

はじまりま〜す

 たくさんの童話にすばらしい絵をつけていらっしゃるさとうあやさんの展覧会が9月8日からはじまりました。ギャラリーはさとうさんの愛らしい絵でいっぱい。今月に発売予定のさとうあやさんの新作絵本『ぴりかちゃんのブーツ』の原画は、ネコのぴりかちゃんの表情がみもの。ネコ好きの人にはたまらない。ことさらネコずきでなくとも、子どもらしいぴりかちゃんには共感することでしょう。

 あしたは2時からさとうあやさんのトークとワークショップの会。みんなでアコーディオン絵本をつくってみよう、ということで、どんな絵本ができるのか、たのしみたのしみ。

2017年

8月

13日

やっと晴れました!

 吉野雄輔さんの展覧会の海の絵に囲まれながら、ぐずついたお天気で海にいけなくてうずうずの今週でしたが、今日は晴れました。というわけで早朝から真鶴の海へ。いつものルリスズメダイが小さいのから大きいのまでたくさんいて、ほかにも鰯の小さいのがキラキラ光って群れで泳いでいたり、ハコフグがいたり、海の中はきれいきれいlずっと漂っていたかったけど、今日はギャラリーオープンなので、大急ぎでシャワーをあびて、ランチをつくってーー間に合いました!

 いつも来て下さる親子づれや、ご近所のかたが帰省されたご家族と一緒に来て下さったりした、お盆の時期。ほかに、吉野さんのフェイスブック友だちというかたたちが小田原や茨城から来て下さったり、東京から建築家の方が見えたり、吉野さんファンという三島からの方が見えたり、「飛ぶ魚」は新鮮な日々でした。

 夏はカレーが食べたくなる季節なので、カレーバージョンのランチなのですが、きょうは挽肉となすとひよこ豆のカレーに、夏の定番、トマトのメープルシロップづけ、そしてカボチャサラダというメニューでした。来週は何のカレーにしようかな。

 もう来週が最終週だなんて!まだ見ていない方はぜひ吉野さんのすばらしい写真をみにきてくださいね。

 そして最終日20日のPM6時半から8時半までは「酔う魚」をします。夏の夜のひとときをおいしいお料理とワインで楽しみませんか。あと5名ほど、お席がありますので、お申し込みはお早めにこちらまでお願いいたします。

0465-46-7702へtel/fax

またはe-mail  tobusakana7702@gmail.com

2017年

8月

06日

充実の吉野雄輔さんトーク会

 8月5日(土曜日)は吉野雄輔さんのトーク会の日。いつも来て下さる子どもの絵本が好きな方たち、小田原での読み聞かせをされている方たち、そして今回は海の写真ということで、海の生物に興味のある方たち、よく真鶴の海にいっしょに入っていた方たち、ウェットスーツの老舗UGO、そしてフリーダイバーの後藤さん親子、など、めずらしい方たち、絵本の編集者、作家の方たちも来て下さって、みんなで吉野さんのじつにひろがりのあるお話を映像をみながら満喫しました。

 はじめの20分は『世界でいちばん美しい海のいきもの図鑑』の画像のスライドを見て、海の生物の想像を超える不思議な姿に感嘆しました。

 それから、海、遠い海外の海が好きだったこともあるけど、今は日本の海にいく。日本にはいろんなタイプの海があること、そして、このあたりから伊豆は温帯の海流が流れる世界でもめずらしい地域で、多様な魚がみられる。近くにある海に顔をつけるだけで、世界がひろがる、という今の「飛ぶ魚」で展示の絵本に沿った内容の導入から、質問に答える形でじつにゆたかな展開のお話をたくさんして下さいました。

 それぞれの生物はそれぞれの秘密をもっている。相手の生物からたとえば毒を取り入れ、多の生物への武器とする、他の生物のからだに潜り込みその中で生息する、種の保存のため生態数が少ない生き物は、数少ない出会いを有効にするため性転換をするものもたくさんいる。ホモサピエンスの歴史はせいぜい200万年前。たとえばイトマキヒトデは5億年前から今の形で生きている。ヒトデはあの足の形がひとつとれると、そのひとつから全体が再生される。つまり一つ一つの足に生命の大事な部分がある。人間のips細胞の研究に相通じる要素がこのヒトデの中にある。あの形の中には生存に必要ないくつもの秘密が隠されていて、その形が究極のものであるから、形を変えずに生き延びてきた。また深海に発光生物が多いのは光って自分の影を消し、敵から身を守るため。人の想像を遙かに超える時間の中で生存し、多様な姿をとる海に生物たちの構造の中には戦い生き延びることのできる、未だ人が解明できない秘密もたくさんある。

 おおきな鯨からちいさなウミウシの話まで、ひとつの種についてのお話は山のように豊かで、吉野さんのお話を一晩中聞いていたかった。

 とにかく海の生物のことをこうやってうかがうだけで、ほんとうに未知のものだらけの地球に私たちはヒトとしてしばし生きているのだなあ、とこの世界のひろがりと深さに包まれたおもいがしました。

 これらの生物の姿形をもし美しいと感じるなら、その理由を自分は果てしなく長い時間の果てにある生き物の姿だからではないか、と思う、ということばが心に残りました。

 海が呼んでします。さあ、海の中をのぞいてみよう。そこには知らない世界のひろがっています!

 この日はFM熱海の取材があり、8月9日(水曜日)午後6時半より「この坂わが町」で吉野雄輔さんのお話があります。

 夕方には食事会でした。きのうからずっと準備をして考えて朝からも食事の準備で、頭は食べ物でいっぱい。夕方みなさんと夕食を食べて、ワインもおいしく幸せな夜でした。お手伝いくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。

 みなさまがお帰りのあと、大急ぎで車で真鶴岩海岸の灯籠ながしと、花火を見に行きました。海辺にたいまつがたかれ、華やぎつつ静かですてきなお祭りで、いい一日のしめくくりでした。

ワインバー『酔う魚』のお知らせ

8月20日(土)6時30分よりワインバーを開きます。おいしいおつまみとワインで夏の夜をたのしみましょう! お申し込みはこちらへ。

e-mail  tobusakana7702@gmail.com

tel/ 0465 46 7702

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年

7月

31日

8月は「飛ぶ魚」は日曜日もやってます!

 平常はお休みの日曜日、「飛ぶ魚」の吉野雄輔展は、子どもたちがお父さんやお母さんと来る機会をふえるといいなあ、ということで、夏休み企画で日曜日もオープンすることにしました。昨日の初めての日曜日は、風が気持ちよく、晴れていていい日でした。朝から今回好評のレモン入りトマトサラダ、ポテトサラダをつくり、チキンカレーを仕上げて、オープンの11時半。二組のご夫妻がていねいに展示をごらんになってからランチ。その間に3人の元気な男の子とおかあさん、海好きの子どもたちは絵本を読んでいきました。吉野さんのお知り合いのご家族も小田原からみえて、イルカのいる御蔵島のお話をしながら何年か前イルカを見に行ったときのことを思い出しました。東京からはやはり海好きの絵描きさんが車でかけつけ、ランチを。そのあと、大盛りカレーを食べに元気な男の子とおかあさんが来てくれて、それから「うわさの飛ぶ魚にきました」と写真と海が好きな青年が来てくれて、コーヒーとアイスクリームをめしあがって、ていねいに写真をみていかれました。

 いつも突然現れる東京からの絵描きさんと絵本のお話もできて、落ち着いたいい日曜日でした。

8月5日(土)PM2:00~4:00吉野雄輔さんトーク会、サイン会、茶話会。

(会費1000円)「海でシャッターをきる瞬間」と題して、40年間海で写真を撮り続けてこられた吉野さんのスライドを交えてのお話をうかがいます。吉野さんのおもしろくすてきなお話を聞く、またとないチャンス!

まだ少し余裕がありますので、ぜひみなさんいらしてください。小学生以上の親子も大歓迎です。お申し込みは「飛ぶ魚」へ。tel/fax 0465(46)7702またはe-mail   tobusakana7702@gmail.com 

 

2017年

7月

31日

『飛ぶ魚絵本の会』楽しかった!

 先週の7月29日(土)は「飛ぶ魚絵本の会」でした。夏休みということもあり、たくさんの子どもたちで『飛ぶ魚」ギャラリーはいっぱい。はじめに展示作品『海のなかのぞいたら』(吉野雄輔さく 福音館書店刊)を読みました。海にメガネをつけて入ったことのある子どもは2名くらいでしたが、みんな海の近くに住んでいるので、興味深く聞いていました。ここに出てくるもの、みんな真鶴の海にもいるよ、というと「へえー」という声も。いつも見ている海、ぜひ水中メガネをつけて中を見てほしい!こんなものたちがいっぱい生きていてみてるだけでわくわくするよ、とこの絵本をとおして伝えていきたいです。おかあさん、おとうさんにも。プールも楽しいけど海は格別!

 その後『なぞなぞなーに なつのまき』『たろうめいじんのたからもの』わらべうた♪そーめんやそーめんや♪『10ぱんだ』ファンタジー絵本の夏の定番『めっきらもっきらどおんどん』を楽しんだ後、お楽しみは庭で「流しソーメン」!

 丹が準備した竹を伝ってどんどん流れてくるソーメンをお箸でとるのにみんな夢中。取って食べる、の食べるを忘れてカップがソーメンであふれそう、しかも次々に流れてくるトマト、ミカン、枝豆までつままなくちゃ。Wちゃんは枝豆とりの名人。上手にはしでつまんではポンと口へ放り込み、そのあとすかさずソーメンをとってすする。まあ、たくさんの子どもたちがおいしそうに食べていました。パパママもあとからお相伴にあずかりましたよ。

 そのあとランチを召し上がったご家族はゆっくりおはなし。子どもたちは庭を走り回ったり、ギャラリーでスタッフの大学生千夏ちゃんと遊んでもらって、おおはしゃぎ。

 すこし静かになった頃、予約をしてくださっていた、イタリアのサッカーチーム受け入れで知り合った方たちも来て下さり、うれしい一日でした。夕方からはスタッフの持ち寄り納涼会。料理がたくさん並んで、おいしかったー。そして実はもう一つ、突然3歳の孫がパパといっしょに朝から来ていて、おふろに入れて寝かせたらわたしもいっしょに早々にぐっすり!でした。 

 

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2017年

7月

28日

海の写真家、吉野雄輔さんの展覧会はじまりました!

 きょうからいよいよ海洋写真家、吉野雄輔さんの展覧会がはじまりました!昨日とは違って夏らしい日差しの日。歩いてこられた方たちは汗をふきふき、みなさん吉野さんの展示写真、絵本、本をゆっくりと見ていかれました。吉野さんを知らないけど、すごくきれいな写真!と感激される方、海の生物図鑑、持っていたけど、吉野さんの本とは知らなかったという方など、ご近所の方々がたくさん足を運んでくださいました。わたしは今日はギャラリーにいて海に行けないけれど、吉野さんが写真にとられた海の生物たちに囲まれて海に入っているようにいい気分でいました。

 伊豆稲取からはモダンアートの自由なすばらしい作品を作り続けておられる山田ミノルさんも来て下さって、海の生物たちの写真をていねいにみていかれました。海

に石を積み上げて海風でその上にのせた木の棒がまわる自然のなかの集中、そしてそれは消えるもの、という作品もあります。今日のランチは庭でとれたトマトのたっぷりはいったトマトチキンカレーとトマトとオクラのサラダにサツマイモのサラダ、そしてデザートは甘夏のゼリー。山田さんはじめみなさんに食べていただいて、幸せでした。

 さあ、あしたは子どもたちと「飛ぶ魚絵本の会」吉野さんの『海のなかをのぞいたら』など夏の絵本を読んでから、みんなが大好きな夏の行事『流しソーメン』をやります!もう申し込みはいっぱいです。というわけで、あしたランチを食べにいらっしゃる方、すこしお待たせしてしまったら、ごめんなさい。楽しい一日になりそうです。

 

2017年

7月

13日

次回の展覧会は、海洋写真家 吉野雄輔さん!

 北九州は大変なことになっています。自然の力は強くてこわいです。真鶴湯河原は猛暑の日々。ちょっとでも日向をあるくと、汗が出てきます。「飛ぶ魚」は7月28日(金)11時30分オープンの「吉野雄輔展」の準備です。今回は夏休み企画としてお父さんと一緒に来ることが出来るように、日曜日も開催することにしました。いつもは(金)(土)だけなのですが、(日)もオープンしています。8月20日(日)までです

 吉野雄輔さんをご存じですか。海の生物と向き合って、大きなクジラから小さなハコフグまで、彼らとご自分の出会いの瞬間を写真にしてもう40年も、私たちに見せてくれているすばらしい海洋写真家です。そもそも5年前に吉浜に『飛ぶ魚』をオープンしたのも、もとはといえば20年近く真鶴の海に通い、その海の生き物たちがたくさんいる海があったからです。

 今回吉野さんが出版された『海の中 のぞいたよ』は子どもたちに「海の中をみてごらん、こんなにいろんなものと会えるんだよ」という吉野さんの思いの伝わる絵本です。

 吉野さんの写真はどれも気持ちがよいのです。海の生き物との向き合い方が無理がないのからかなあ、と思ったりしていますが、ほんとうのところはどうなんだろうと、知りたくて、「海でシャッターをきる瞬間」と題してお話をしていただけることになりました!たくましくて優しくておもしろい、吉野雄輔さんのトーク、ぜひききにいらしてください。

 8月5日(金)2:00~4:00吉野雄輔さんのトーク会。茶話会、サイン会もあ     ります。会費1000円

 5:30~7:30 夕食会 会費1500円 2000円(ドリンク付)

☆トーク会は先着40名様までです。夕食会は先着15名様まで。

☆お申し込みは「飛ぶ魚」e-mail  tobusakana7702@gmail.com

                                             tel/fax  0465-46-7702

 

 

2017年

6月

25日

沖縄の島に行ってきました。

沖縄の離島、鳩間島と西表島に行ってきました。島一周が1時間でできてしまう小さな鳩間島。初めの3日間は雨降りで、雨がやむと民宿から歩いてすぐの海に入って魚と泳いだり、あたりを散歩したり。そのあとは強い南風とともに梅雨があけ、なんともきれいな鳩間ブルーの海でたくさんの魚たちと泳ぎました。そして、なんといっても素晴らしく気持ちがよかったのは、泳いだあと、民宿の前の広場の木陰で、寝椅子をひろげて、ビール片手に本を読んではうとうとし、風に吹かれていたときでした。まいにち泳いでは、読んで、飲んで、寝て。ほんとうにのんびりできて、幸せでした。いつも細切れになりがちな読書の時間もたっぷりとれたのもうれしかったです。読んだのは村上春樹の『海辺のカフカ』。ずっと前から読みたかったのに読まなかった一冊。内面の苦しみを感じないようにタフに生きていくすべを身につけたはずの15歳の少年が否応なく、内側への旅をさせられていく、そのスリリングな境界は私たち自身も持っているはずのものなので、こんなに彼の旅に吸い寄せられるのだろうと思います。静かな「ふつう」を保つ老人に魅せられつつ、海辺の風に吹かれていました。それともう一冊『たぶん、なんとかなるでしょう』(堀川真著・福音館書店)『母の友』に連載の漫画をまとめた新刊。男の子ふたりに翻弄されるおかあさんとおとうさんの日常を、子どもというものの不思議と楽しさを、そして大人にとってのひどさを、あれこれの状況の中で描きながら、まとめにはいることもなく、かといってドタバタにもならず、それぞれの一コマをふわっと終わらせる力量に感服。じつに楽しんでよめました。もう、ほんとに、どうなっちゃうのかしら、この子たち!と思いつつ奮闘しているパパママにぜひおすすめの一冊です。

 宿のおかあさんのごはんのおいしかったこと! そして来ていたのはどの人も丹をのぞいては20代から50代の一人旅の女性たち。つかず離れずの距離を保ちながら、それぞれの今をゆっくりずごしている感じがなんともよかったです。

 後半は西表島へ渡り、ダイビング。久しぶりだしもうおばあさんだから、大丈夫かな、と不安もありましたが、信頼できるインストラクターのおかげで、ほんとうにきれいなものをたくさんみせていただきわくわく特別な経験ができました。やっぱりダイビングは、海の中は別の世界だということを見たり、感じたりできるなあ、と。カフカ少年が入り込まなくてはならなかった未知だらけの世界は陸のすぐ地続きの海にもある、私たちはいつだってわからない世界と隣り合わせに暮らしているんだ、と。

 西表島の中でも船でしか行けない入り江がいくつかありますが、その一つ船浮という場所にも。そこは緑の小山を抱いた地形に囲まれた、不思議な海。シュノーケリングで見た海の中はどこも明るくきれいな魚がたくさんいました。昼ごはんのあとの、村の案内がまたのーんびりとした感じでおもしろく、泳いで、その近くの村を歩くというのもいいものでした。第2次大戦時には軍の要塞地となり、住民は村を追い出されて、軍人だけが住み、防空壕をほり、敵の攻撃にそなえたということで、ガイドしてくれた方の実家の一部が資料館になっていて、当時の資料や祭りのようすなどの展示がされていました。ちょうど沖縄の慰霊の日だったので、その日の新聞の写真をとってきました。小学生、中学生それぞれ二人、先生は10人という緑に囲まれたきれいな学校では運動会は村中の人、島の他の村の人、近くの鳩間島の人たち、観光の人もはいってみんなで盛り上がるそうです。しかも景品がでる!鳩間島の運動会の景品は島の野生の山羊や海産物だったりするそう。

 海では、カメたちの休みどころにも連れて行っていただいて、おとうさんカメや子どものカメたちがじいっと休んでいたり、ゆっくりゆっくりと泳いでいく姿をたくさん見ることができました。アオウミガメが泳いでいる姿をみると、いつも両手をゆーっくり動かしていっしょにどこまでもついて行きたくなります。

 こちらはもう梅雨いりしたのですね。一足早い夏休みも終わり、きょうからまた日常の暮らしにもどります。日常の隣にあの海があり、意識の境目に救いへの道があることを忘れずに感じてくらして行きたいです。

2017年

6月

25日

広野多珂子展終わりました。

みかんの花が咲いてあたりが甘く香り、そしてその花が終わり、初夏の日差しがまぶしくなったころに、広野多珂子さんの絵ともお別れでした。天気のよい日が続き、「飛ぶ魚」の庭のクローバーもどんどん大きくなり、花冠づくりも、四つ葉のクローバー探しも楽しみました。広野さんのスーザの明るく助け合う村の暮らしの姿に、ここ真鶴、湯河原の方たち、また小田原や静岡の方たち、また広野さんのたくさんのご友人、埼玉の方たち、みんな励まされて、こんなふうな暮らしに一歩でも近づきたい、と思われたのではないかと思います。一人一人は大変な思いを抱えているけれど、広野さんが言われるように、「スーザのように、同じベッドで毎朝めざめることができる幸せ」を幸せと感じることで朝の一歩を歩めたら、と願います。

2017年

6月

01日

先週は大入り満員

先週の土曜日は広野多珂子さんが「飛ぶ魚」にいらしてくださり、埼玉や横浜からたくさんの方々が広野さんの絵に出会われ、旧交をあたためられてたすてきな日でした。お昼のランチを召し上がって下さった後は、広野さんはお友だちの求められた絵や絵本のサインに手を休ませることなく、なつかしそうにお話をされていました。夕方みなさんがおかえりになったあと、やっと遊びたかったあかちゃんたちやお母さんたちに声をかけて過ごされました。「しあわせな一日でした」とあのやさしい笑顔で広野さんは言われて、帰って行かれました。こんな一日があって「飛ぶ魚」もほんとうに幸せでした。

☆今週の3日土曜日10時半から11時、「飛ぶ魚絵本の会」(無料)をします。初夏の絵本、雨降りの絵本、さがしものの絵本、手遊びを楽しんだあとは、お天気ももちそうですので、庭いっぱいに育っているクローバーの中から四つ葉のクローバーを探しましょう。

お時間のあるかたはランチも。子どもはお弁当持参もOKです。午後もあそんでいってください。はじめてのかたもどうぞお気軽にいらしてみてください。お待ちしています。

2017年

5月

20日

ミカンの花の香りがあたりにただよう日々

広野多珂子さんの描かれる『ねぼすけスーザ』の絵本シリーズの主人公の少女、スーザ。そのスーザの絵が「飛ぶ魚」に来てくれてから2週間がたちました。ずうっとスーザといっしょに!待っていたミカンの白い花があちこちに咲いて、あたりには甘い香りがただよっています。ほんとうにきれいで気持ちのいい季節。今週の「飛ぶ魚」も日陰に入るとちょっと寒いくらいでしたが、お散歩のご夫婦、赤ちゃん連れのママたち、お一人で立ち寄ってくれた方たちが、絵や景色やランチを楽しんで行かれました。

また、暖かくなったら一度やってみたいと思っていた夜のワインバー『酔う魚』もやりました。定員12名なので、はじめにお声がけした方たちでたちまち定員に達しみなさんにお知らせできずに申し訳なく思っています。暖かくなったとはいえ、夜になるとさすがにテラスは冷え、みんなで室内に移動。友人のイタリアから来日の青年が『温泉にはいりたい』といったことから、急遽「飛ぶ魚」に2泊することになった娘と、温泉にとまったイタリアの青年も加わることになり、にぎやかになりました。オーガニックワインのKさんのアドヴァイスのもとに、そろえたワイン。娘たちはスペインのワインが「おいしい!」と大満足。「こういうのってわたしの場合はおいしいワインが飲めた!かどうかで満足感が違う。今日はしあわせ」と娘はいってました。友人のイタリア人の青年も「もう一本」とうれしそうに今度はイタリアのワインを頼んでくれました。

「このすばらしい絵、すばらしい景色、すばらしいワインと食べ物!」とイタリア風に喜びを表してくれて、うれしく思いました。来て下さったご近所の方たちも、楽しそうで、わたしも仲間に加わりたくて、どうしたらいいかわからないまま、おしまいの時間になったあと、ちょっと飲めてしあわせでした。今度から、許されるなら「マイワイン魚マーク」を手にごいっしょにワインを楽しめるよう、考えたいと思っています!

次回は6月30日(金)6時からの予定です。おいでになれそうな方はお早めに予約を入れて下さい。e-mail tobusakana7702@gmail.com

そのころは夕方も暖かくなっていることでしょう。今週から写真の飲み物「アペロール」と「ビール」をお出しすることにしました。「アペロール」はイタリアで夕暮れ時に夕食前に軽く飲むアルコールで、そのイタリア人の青年に「ありますか」と聞かれて、「そうだ、イタリアでよく飲んで、いい夕方をすごしたなあ」と思い出したのです。これは「酔う魚」でない日もおだしできますので、いちどおためしください。

なんだか飲むはなしばかりになってしまいました。

来週の27日土曜日は作者の広野多珂子さんがはるばる千葉県佐倉市から「飛ぶ魚」にいらして下さいます。5月6日のトークに来られず残念!と思われている方たち、ぜひすてきな広野さんに会いにいらしてください。

2017年

5月

19日

雨降りだけど、絵本もシロツメクサの花飾りも楽しかった

「広野多珂子展」第2週目。12日(金曜日)はたくさんの赤ちゃんたちが「飛ぶ魚」の床の上にぺたんと座ったり、ハイハイしたり、よちよち歩きをしたり。ほんとにのどかな母子の時間がながれていました。お母さんたち、たいへんなのに、ここまで来てくれて、子どもと遊んで、情報を交換し合って。ほんとにえらいなあ、と感心します。13日(土曜日)は「飛ぶ魚絵本の会」でした。雨の中を集まってくれた親子づれの方たち。広野多珂子さんの展示中の絵本『ねぼすけスーザのきいろいリボン』をはじめ、『まゆとうりんこ』『これな~んだ?』『しっぽのきらいなネコ』『ぞうきばやしのすもうたいかい』(以上福音館書店刊)をそれぞれ身を乗り出して楽しみました。とちゅうでミカンの花の季節にふさわしい『みかんのはながさいている』の歌を、二人一組の手遊びといっしょに楽しみました。かんたんバージョンだけでなく、小さい頃遊んでいたKさんの、むずかしいのにも挑戦! わたしはついに習得できませんでしたが、あと少しがんばって練習すればできるようになるかな?できるようになりたい。

 絵本のあとのお楽しみは、「飛ぶ魚」の丹が雨合羽を着て、朝摘んでおいてくれた庭のシロツメクサの花で、茎のひっぱりっこをしたり、花と花をつけたり、編んだりして首飾りを作ったりして楽しみました。ランチ組のおかあさんたちも最後は一つのテーブルで楽しそうにお話。子どもたちはその間スタッフのTちゃんにあそんでもらって、にこにこ顔でした。

☆次回の「飛ぶ魚絵本の会」は6月3日(土曜日)10時30分から11時を予定しています。3歳から小学生のお子さん、どなたでもお気軽にご参加ください。お申し込みはe-mail tobusakana7702@gmail.com へお願いいたします。

2017年

5月

07日

心打たれた広野多珂子さんのトーク会

きれいに晴れた昨日の午後、「飛ぶ魚」は広野多珂子さんのトーク会に参加される方たちでいっぱいでした。窮屈な会場で申し訳ありませんでした。でも、広野さんがやさしく語りかけるようにお話くださった内容は、素晴らしいものでした。全部で7冊書き続けられた「ねぼすけスーザ」の絵本を一冊ずつていねいに紹介されながら、絵の細部についてもお話くださいました。はじめ絵の勉強にだんなさまとご一緒にスペインのマドリッドに行った頃のこと。画学生二人の暮らしはとても貧乏だったけど、どこかにそれを楽しむ気持ちがあったこと、そして市場での行列も無秩序のようでいて、トラブルはなにもなかったこと、このお話の主人公のモデルとなった女の子の絵を初公開してくださりながら、髪の毛も目の色も黒くして名前もスーザとしたこと。スーザの住んでいる場所はアンダルシア地方の当時訪れたとてもきれいな場所だけど、実際の場所というより、ご自分の中でできあがった風景なので、途中で訪れてイメージがくずれるのがこわく、一度も再訪しなかったことなどを話されました。一冊目の『ねぼすけスーザのおかいもの』ができるまで、10年かかったこと、それからも一冊ずつ時間をかけてつくられたこと、市場の複雑なようすも、電線がどのように配線されているかなど、細かいところは記憶でかいて、ページの前後でまちがいがないか、とても神経をつかったこと、など、興味ぶかいお話をしてくださいました。

 大好きだったお父様が亡くなったあと、泣き続けていたとき、絵本からスーザの声が聞こえて、立ち直ることができたこと、またスーザの両親がどうしていなくなったか、そのことはお話をかいていくうちに1936年から39年のスペイン内乱で、自分の意志で戦って亡くなった、ということがわかってきたこと、そして壁に掛かっていた額縁に何が入っていたのかも、スーザの両親の写真が入っていたとわかってきたこと、と話されました。

 作者と作品の関係について、このように作品のほうから、作者のなかに明確には意識されなかったことを明るみにだしていく力がはたらく、というのはほんとうに意味深い、貴重なおはなしでした。

 そして「ねぼすけスーザ」の「ねぼすけ」については、子どもが自分のベッドでねむり、自分のベッドでゆっくりめざめることができるということは、すごいこと、すごく幸せなことだと思う、といわれました。いつなにが起きるかわからない、子どものころ経験した伊勢湾台風で家がぺしゃんこになった経験から、そう思う。

 つつましい暮らしの中で、血のつながりはないけどやさしいマリアおばさんと、元気に働きながら暮らすスーザ。こういう暮らしこそが大切という思いがしみこむように伝わってくるお話でした。おもに編集を担当したIさんも広野さんがいかに考え抜かれて絵本をつくられているかを語ってくれました。そして関わった編集の3人も会場にいて、広野さんのお話に耳をかたむけました。

 優しく語りかける誠実なおはなし、ていねいなサイン、いらして下さった方たちはほんとうにうれしそうにサイン本を胸に、お帰りになりました。

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2017年

4月

30日

もうすぐ広野多珂子展です!

きょうはあたたかでした。奥湯河原に生えていたというウドをいただいたので、夜天ぷらにしてたべたら、ほんのり草の香りがしてやわらかで、ほんとおいしかった!先週、先々週とタケノコをたくさんいただきました。なんともいえない食感ですね。こんなにおいしい旬の食材を新鮮に味わえると、食いしん坊の私はここに暮らしてよかった、と思います。

いま着々と準備中の広野多珂子展はいよいよ今週の金曜日5月5日からはじまります。『ねぼすけスーザの黄色いリボン』(福音館書店)の原画と、このシリーズの表紙6点、そして今度の展覧会のためにかきおろしてくださった新作のタブロー。どれもため息の出るほど、ていねいに、気持ちよく描かれています。6日(土)2時からは作者の広野多珂子さんが千葉からいらしてくださって、トークをしてくださいます。広野さんのお話はその 絵のそのまま、ていねいで誠実で、前にお聞きしたとき、心打たれたのを思い出します。きっと6日の日も心に残るお話を聞かせていただけることと思います。もうかなりのかたがお申込みくださっていますが、どうしても、というかたはご連絡ください。埼玉の上尾から、小田原から、たくさんの方がおもうしこみくださいました。これから6月10日までの金、土の11時30分から5時までオープンしています。どうぞすてきな絵をみて、ランチする、すばらしい春のひとときを、「飛ぶ魚」でおすごしください。

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2017年

4月

17日

南米の笛の音も楽しかった!東郷聖美展、いつも暖かく楽しかった!

先週の土曜日は晴れて暑いくらいでした。3月4月と週末雨の日が多かったのですが、「飛ぶ魚」は東郷聖美さんの、美しい色彩と、魅力的な色面で構成された絵に包まれてあたたかでした。赤ちゃん連れのママたちがたくさんきてくれたのも、空気を暖めてくれていました。ケーナの会の日もあいにくの雨降りでしたが、たくさんの方が、長岡竜介さんがケーナの音色を楽しんでいかれました。長岡さんがたくさん持参して下さった南米の大小さまざまな音色の笛の音に、地球の向こう側にくらす人たちの自然や心の響きがいっしょになってこちらにつたわってくるようでした。25年前から10年位の間、仕事や休暇でペルーを2回、中米ニカラグアを3回訪れて、それぞれの文化に魅了された日々がよみがえってきました。

最終日は東郷さんもいらしてくださり、久しぶりにテラス席が使えて、たくさんの方たちがランチを召し上がって、最後の桜が咲く春に日を楽しんでいかれました。

 次回の「飛ぶ魚」の展示は5月5日(金)から6月10日(土)まで、たくさんの自然観察の絵本、物語絵本で、ていねいにくっきりと子どもの世界を描いてこられた広野多珂子展です。作家のトーク会が5月6日午後2時からあります。ご参加のかたはお早めにこちらへお申し込みください。tobusakana7702@gmail.com

 地面を見ると、オドリコソウ、ハナニラ、たんぽぽ、ムスカリ、オオイヌノフグリ、などたくさんの小さな花たちが咲いていて、それだけでうれしくなります。「飛ぶ魚」の庭の蕗も大きくなってきたので、最終日には蕗を煮て、少しだけランチに加えました。5月にはきっとミカンの花の香りがあたりにただよっていることでしょう。

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2017年

4月

07日

あしたはケーナの演奏会!

きょうは雨ふりでしたが、赤ちゃん連れのママとも三人がランチのあともずっと遊びに来てくれました。ご近所のご夫妻もきてくださって、うれしかったです。

そしてあしたはいよいよ長岡竜介さんのケーナ演奏会。2時から3時までの予定です。

この日のランチはご予約のかたのみということにさせていただきたいと思います。

3時からちょっとお茶をしてまた4時からは5時までの営業です。2時から4時まではふつうの営業はお休みになりますので、よろしくおねがいいたします。あしたは午前中はお天気がもちそうですね。ケーナの音色を間近できくのが楽しみです。

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2017年

4月

02日

先週も楽しかった!

 先週末は雨もようだったのですが、ママたちと小さい子どもたちがたくさん、そしてご家族連れも来てくれて、「飛ぶ魚」はなごやかでした。3歳の男の子が、赤ちゃんたちと遊んでくれたりして、楽しそうでした。藤野から絵本作家のさとうあやさんも来て下さって!(さとうあやさんは9月に「飛ぶ魚」で原画展をして下さる予定です。)

土曜日には小田原から絵手紙の会の方たちがたくさんランチをしにきてくださり、東郷聖美さんの絵を興味深そうにごらんになっていました。生活の中に絵やことばが意識されてある、というのは関心の幅もひろがり、生活が豊かになりますね。海のなかまの方たち、スイムスーツのUGOさんもランチに来て下さってうれしかった。8月には海洋写真家吉野祐輔さんの写真展の予定です。夏休みに、海がすぐ近くに住んでいる子どもたちにみてほしい展示です。

 先週から東郷聖美展に登場の、昔話のひとたち。独特の造形がすてきです!ぜひ見にいらしてください。来週の4月8日(土)2時からは「ケーナの演奏会」(会費1000円)です。東郷さんも演奏者の長岡竜介さんとごいっしょに「飛ぶ魚」にお見えです。アンデスの笛の音が、東郷さんの絵をバックに奏でられます。お申し込みはこちらに。e-mail  tobusakana7702@gmail.com

 

 

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2018年

1月

21日

織茂恭子さんのトーク会おもしろかった!

1月20日(土曜日)の午後織茂恭子さんのトーク会がありました。いつも来て下さる方たちに加えて、織茂さんの桑沢デザイン時代のお友達、ロシア関連書籍のかつての出版社「ナウカ」時代の同僚の方たちも遠方からきてくださり、盛況でした。

 まず原画展の絵本『かわをむきかけたサトモちゃん』(アリス館)について、作者のえぐちよしこさん、編集の岩井真木さんと織茂恭子さんの三人のお話をうかがいました。えぐちさんと岩井さんは作家の小沢正さんの教室でごいっしょで、岩井さんはそこでのえぐちさんの作品に注目、えぐちさんは小沢さんが言われたひとことにヒントをえて、この絵本のお話を書かれたこと、そして岩井さんはこのお話を出版社にもちこみ、アリス館が出版することになり、えぐちさんも岩井さんも、小沢正さんの作品にたくさん絵をつけられていた織茂さんにぜひ絵を!とお願いしたいということで、岩井さんが依頼されたとのいきさつを話されました。織茂さんは小沢さんとのご縁だったこと、お話が小沢さんと重なるニュアンスがあって気に入ったこと、そしてご自分の畑でそだてている里芋が主人公なのでおもしろそう、ということで絵を引き受けられたそうです。

 それから、織茂さんの畑のお話になりました。織茂さんはだんなさまとふたりで、高崎にある畑に通って野菜を作られています。そこは300坪もある大きな畑ですが、初めは藪を開墾し、日照のため木を何本か切り、やっと畑にした土地。そこに通っていたある日、藪の向こうの真っ赤な夕焼けの空に飛ぶ者のシルエットをみる。それがキツネとの出会い。以来生き物を見たということで胸がたかなり、また畑へ行き藪の中にけものみちを見つけ、そこにキツネの気配を感じる。畑にいるとあちこちに生き物の気配を感じ向こうも人間の気配を感じていることがわかる。ほかにもトウモロコシをめぐる攻防戦に勝ったタヌキ、強いアナグマなども畑に来る。そのうち人になつく、おそらく捨てられた白いネコが来るようになり、織茂さんご夫婦はそのネコのことをつねに心にとめて暮らすことになる。藪の草をひっこぬくと、そこにはたくさんの虫がいるし、畑にくるチョウチョ、青虫、ミミズなどにも慣れ、愛情を感じるようになる。切った樹から水があふれだすのを見ると、樹の命を感じずにはいられない。でも樹を切らないと日照がたりず、作物がそだたない。そういう矛盾の中に身を置きながら、命がめぐっているということを実感する。最近虫やミツバチがすくなくなってきた。何かがかわってきている。畑で命のめぐり実感していると意識しないのに、自然にそれぞれが面白いもの、愛するものにかわっていく。命のめぐりがすくなくなったら、人間はどうすればいいのか。白いネコはだんだんおなかが大きくなって、かわいい子猫を二匹うみ、織茂さんたちは白いネコにつくった小屋をまた大きくしたそうです。(もちろん避妊手術も)

 ひとつひとつの出来事を細かく目に見えるように語られる、語りかける、織茂さんのお話は私たちもほんとに畑にいて織茂さんたちが見たものを見ているような気持ちにさせてくれました。

 『かわをむきかけたサトモちゃん』の絵がこんなに生き生きをしているのは、そういう畑の作物への愛情が自然と織茂さんの絵にもあらわれるからなのでしょう。

 参加くださった方へのおみやげ、湯河原作業所「たんぽぽ」特製クッキーを見て、みなさん感嘆の声をあげられ、また原画のほかに会場いっぱいにあるすばらしい立体作品、切り紙の作品などをごらんになり、サインをいただいて、コーヒーやお茶をのまれてトーク会は終わりました。

 夕刻からは織茂さん、えぐちさん、岩井さんのお三人を囲んで、夕食会。安江リエさんが東京から作って持ってきてくださったミカンスープ、やあれこれのお料理、ワインで絵本作りについてのお話にまた花が咲きました。

 日常からちょっと離れたこんな時間は心身を解き放って、自由な気持ちを運んでくれます。今週の金土も織茂恭子展をいたします。「飛ぶ魚」ですばらしい原画と作品にふれていただけたらうれしいです。

 

 

 

 

2018年

1月

18日

明日19日から織茂恭子展はじまります!

 冬ってこんなに寒かったっけ、と思うこのごろですが、「飛ぶ魚」は薪ストーブをたいてあたたかくして、みなさまをお待ちしています。あしたからいよいよオープン、「織茂恭子展」です。絵本『かわをむきかけたサトモちゃん』の絵本の原画、そして、畑の人の人形、猫の切り紙の絵、レリーフの作品、などさまざまな織茂さんの表現されたものがならんだ多彩な展示で、わくわく楽しい展覧会になっています。

 1月20日(土)午後2時からは織茂恭子さんのトークがあります。展示絵本の作家のえぐちよしこさん、編集の方もおみえで、この魅力的な絵本がどうして生まれたか、お話いただいたあと、織茂恭子さんのトークです。畑で野菜をつくっている織茂さんが日々考え感じていらっしゃることを存分にお話いただけると思います。

織茂さんのたくさんの絵本も会場いっぱいに並んでいます。まだご存じない絵本も在ると思いますので、どうぞごらんになってください。本のサイン会、茶話会もあります。(当日の会費1000円)なお、湯河原地域作業所「たんぽぽ」さんがつくってくださったオリジナル『サトモちゃんクッキ-』をトーク会ご参加のかたにはさしあげます。トーク会お申し込みは,tobusakanna7702@gmail.com または0465-46-7702まで。

 

2018年

1月

14日

楽しくおいしかった絵本の会

展覧会より一足早く『飛ぶ魚絵本の会』が13日土曜日にありました。昔話、物語、手品(!)、雪の写真絵本を楽しんだ最後は『おもち』という絵本。「わにわにかるた」で遊んだ後は、「あんこもち」「きなこもち」「のりもち」を薪ストーブの上でやいてたべました。時間に余裕のあるかたはバターチキンカレーとパイナップルとにんじんのサラダなどのランチ、リンゴケーキと飲み物のデザートを召し上がり、親たちはゆっくりおはなし、子どもたちはギャラリーと庭でかけまわってあそんでいました。おとうさんもお二人いらしたので、とっくみあいの元気な遊びもできて子どもたちは寒さをものともしないで、息をはずませていました。すてきな冬の一日でした。

2018年

1月

08日

明けましておめでとうございます

晴天にめぐまれたイタリアの10日間の旅を終えて、時差で午後眠くなりながら、なんとかおせちをつくり、お掃除をしました。年末年始孫たち子どもたちが訪ねてくれて、おせちも全部なくなりました。今年はどんな一年になることでしょう。イタリアのちいさな村の人たちのように多くを望まず、大事だとおもうことを今までどおり楽しんで続けていきたいとおもいます。そしてそういう自由を脅かす動きにたいしてはいつもきをつけていなくては、と思っています。さて、今年は少しおそく19日(金)のオープンになります。またたのしく絵本を、その原画を、そしておいしいものをみなさまといっしょに楽しめたらうれしくおもいます。どうぞお気軽にいらしてください。

2018年1月13日(土)は「飛ぶ魚絵本の会」をします。3歳~小学生の子どもたちといっしょに冬の絵本をたのしんで、薪ストープでおもちを焼いてあんこやきなこやのりでたべたりして楽しめたらいいなあ、と思っています。ぜひご参加ください。(絵本の会は参加無料。お楽しみタイムは実費一家族100円)

次回の展示は2018年1月19日(金)より「織茂恭子展」です。

1月20日(土)午後2時より作者トーク会、茶話会、サイン会があります。 

どうぞご参加ください(会費1000円)。夕方からは織茂恭子さんを囲んでの夕食会があります。(会費1500円・2000円) 

    

2018年

1月

08日

もう一つの小さな村、カスペリア

コンティリアーノ滞在中、近くのカスペリアに日本語が堪能なジェームスさんというカナダ人が住んでいるので、あってみますか、と朋子さんがすすめてくださったので、おたずねしました。お会いしたとたん、流ちょうな日本語で、ローマ帝国の歴史から、サビーナ地方についての説明をずうっとしてくださり、丹の運転で、ファルファという修道院をたずねました。そこの門前町には3世代つづいているという織物、布のお店があって、3代目の娘さんが布を織って見せてくれました。近くには修道会の品々を集めたこぎれいなお店もあって、ろうそくやジャムやお酒や、すてきなものがたくさんありました。また、世界一古いというオリーブの樹にも案内してくれました。その木に手をかざすと白い斑点が手のひらにでる。木の気をそのようにして受けて、体に木の力をいただく。ジェームスさんにいわれて、私たちもそのようにして、最古のオリーブの樹から力をもらいました。それからジェームスさんがうれしそうに連れて行ってくださったのは地元の食材をつかったおいしい食堂。隣の牧場には羊がたくさんいたけど。チーズもサラミもみんな自家製。ブロッコリーのパスタはうどんみたいな太い麺にブロッコリーとベーコンがからまっていてほんとうにおいしかった!イタリア料理のこういう素朴なおいしさがあまり知られていなくて残念とジェームスさん。何度かカスペリアを訪れるうちにほんとに気に入ってしまって、パートナーの男性と、もうひとりの女性と、年取った猫と暮らしているそう。そこでのおいしい暮らしがほんとに楽しそうでした。

 そろそろイタリアの町が恋しくなって、最後の2日はローマへ。行きたかったナヴォーナ広場で、クリスマスマーケットを見たり、ラファエロの『巫女』の絵に再会したり、教会のコンサートを楽しんで、帰国しました。ずっとお天気で、ローマ以外では日本人の旅人と会うこともない、静かで、充実した、旅でした。

メダカ

急に秋になって、しのぎやすくなりました。でも夏がこのまま終わってしまうと思うと、さびしい。丹が、ご近所の画家のNさんから頂いたメダカを庭の水槽で大事に育ててだいぶたくさんになりました。小さくて大人といっしょにいられない子どもたちを室内の金魚鉢にいれました。すると、時々元気に素早く泳ぎ回っている姿を見ることができで、嬉しいです。大きくなったら、水槽に入れるから、それまでここで遊んでおいで。