2019/11/10
翌日の日曜日は、気持ちのいいお散歩日和。作家の方たちお二人もご一緒にのんびり四箇所回って楽しみました。もっとお連れしたいところもあったのですが、ひとところでゆっくりと作品を眺めたら、お話をしたり、ミカンをいただいたりして過ごしました。写真を忘れたのですが、最後は風籟釜さんで締め。夕暮れの美しい海を眺めながらコーヒーをいただいたひと時は最高でした。和子さんも、すみにおかれた小さな陶器の山から、掘り出し物を見つけられてごきげん。アート散歩のおかげで、こんな楽しい1日になって、みんな幸せ!
2019/11/10
昨日11月9日は「秋野亥左牟展」のトーク会。奥様の和子さんが兵庫県の上郡から、はるばる「飛ぶ魚」にいらしてくださいました。和子さんはカナダのバンクーバーでイサムさんと出会い、その後インドで一年間暮らされて、それから沖縄の八重山諸島の島、小浜島へ。四人のお子さんを育て、イサムさんは海に潜ってタコとりをしながら、4冊の絵本を仕上げられました。最後の一冊「たかなんかじゃないよ」を仕上げられたのは、16年間の小浜での暮らしを終えて、広島の福山市に移られたからでした。沖縄から離れても、部屋にタコの絵がずらりとあるので、まるで沖縄にいるようだった。イサムの残した文章に「タコの時は和子と喧嘩しないで仕上げることができた」と書かれていた、と和子さんは笑ってらっしゃいました。私の記憶でもあの絵本はとても楽しくスラスラとできた絵本でした。それでも、三年くらいはかかりましたが。 インドを一緒に旅された時、和子さんが重い病気になり生死をさまよう感じになった時、イサムさんは濡れたシーツをかぶせたり、医者に連れてってくれたりして、とてもよく看病してくれたこと、でもその後、もう一緒にやっていけない、と和子さんは思って島を出ようとしたら鼻が欠航、やむなくまた戻ったこともあった、簡単によそへ行かない島暮らしだったことが幸いしたこともあったように思う、と言われていました。イサムさんはよく散歩され、風のようだった、と。 会場にいた、イサムさんと仕事をさせていただいた、私も含めて、三人の人が、それぞれ、自分の担当しようとした(実現しなかったことも含めて)、または担当した絵本とイサムさんの思い出、小浜でのサバイバルな暮らしのことなど、途中でお話。外のトイレ、五右衛門風呂、美味しいタコのことなど。漁師の部落は荒っぽく喧嘩っ早いので結構殴り合いになったりすることもあった。そんな時、いつもイサムさんの前に立つ友だちがいた。どうしたかと聞くと、イサムは絵描きだから、彼の右手を守らなくちゃあだからだと答えたということ。その彼とイサムさんはほんとの親友だったけど、その彼は漁に出たまま帰らぬ人になってしまったということです。 仕事の時、イサムさんは、とことん考えられ、万物の命はめぐるという世界観に基づいて、何を表現すればいいのかを突き詰めて考えられていから、さまざまな疑問をぷつけられる中でご自分の考えを固めていかれた。そして納得がいかれるとか、丁寧に丁寧に、こつこつと絵を描かれていた。絵本の時は、子どもが読むものなので、とても気を使いながら描く。タプローの時はもっと気楽、といわれていたそうです。 沖縄で秋野さんと仲間が自分たちのでで建てられた家はとても良くて、暮らしは楽しかった、と、和子さんは穏やかで、そのまんまの姿で語ってくださいました。 夕方の夕食会の時に、飛ぶ魚から、真鶴の花火が綺麗に見えて、予期せぬ素敵な夜空をみんなで見上げました。そのあと、三線を持って参加してくださった岡田和枝さんが、三線の音色と胸に迫る歌声でたくさん歌ってくださいました。小浜の歌も練習してきてくださって、先ほどお聞きした小浜の暮らしに想いを重ねながら聞き入りました。
2019/11/07
今日、湯河原真鶴アート散歩「秋野亥左牟展」始まりました!気持ちのいいさわらかな日。初めての方も達がアート散歩のチラシを持ってこられて、ランチを召し上がったりして、ちょっといつもとは違うな、という初日でした。明日も普通どおりオープンです。明後日9日はアキノイサムさん夫人、和子さんの、イサムのこと、と題したトークが午後2時からです。あと5名くらいは、大丈夫ですので、お申し込みのまだの方早めにお申し込みください。tobusakana7702@gmail.com
2019/10/30
一昨日は、秋野亥左牟さんの特集がくまれるNHK日曜美術館の取材がありました。ここしばらくイサムさんの絵本を見たり、絵本制作中にいただいた山のようなお手紙やファックスを読み返したり、先輩たちに知らないことをおしえていただいたりして、ずっとイサムさんのことを考えて過ごしていました。でも、カメラの前で質問に答えていると、言葉の選び方が違う、という気持ちがずっとしていて、しかもいつも通り、ゆっくりとしか話せず、終わった時は、ほんとに疲れ、力不足を痛感しました。だから、本番の時はカットされる可能性大ですが、でも展覧会が始まる前に、こんな形で、今は亡くなってしまった作家の方に想いを巡らす機会が与えられてよかった、と思いました。イサムさんは、ペルーのチチカカ湖で葦舟に揺られて、岸を足でポーンと蹴って向こう側の世界に行けたらいいなあ、と話されていたそうです。あの東日本大震災のあった2011年の11月に、ご家族に優しく、ポーンと蹴ってもらって向こうへ旅立たれました。こんな言葉をのこされて。「未熟な文明を捨てて、豊かな文化をもう一度再生するのです」 今日の新聞で、1987年生まれの気鋭の経済学者、斎藤幸平さんのインタビューがあり、そこに、「マルクスの資本論の本質は、人間と自然環境の強い結びつきにあることが最近の研究でわかってきました。マルクスは、人間の生活の本質は、自然とのたえざる物質代謝にあると考えていた。」「下からの突き上げによって社会を変える土壌が育ってゆく」とありました。人間中心主義からの脱却を構造的に行うことが、気候変動の対応を求めるグルダさんの言葉の意味するところと連動し、世界の緊急課題であると語る若者の言葉が、秋野さんがずっと考え、求め、語られていたことに繋がるように思いました。 たぶん今度の日曜美術館の主なテーマは「秋野さんが伝えたかったこと」になるのではないかと予測します。どんなふうに秋野さんが立ち上ってくるのか、とても楽しみです。放映日は以下の通りです。印刷してお配りしたものには時間が間違っていましたので訂正をお願いいたします。 11月24日 朝9時から 12月1日 夜8時から ぜひ秋野さんに会ってください!
2019/10/24
先日受け取らせていただいた素晴らしい「たいようまでのぼったコンドル」(福音館書店刊)の原画、丹が壁の面積に入るように並べてかけることができました。モノトーンのシルクの作品も魅力です。私は秋野さんの生前、東京で開かれた展覧会で、「月の光」というシルクスクリーンの絵を手に入れてくる日もくる日も眺めて暮らしていました。また「飛ぶ魚」に新たに飾ることができて嬉しいです。28日月曜日には、NHKの日曜美術館で、11月24日に放映されるアキノイサム特集の撮影が「飛ぶ魚」で行われます。稀有な旅人であり、いつも動物と人が共に大自然の中で暮ら時を取り戻そうと、丁寧に絵筆を動かしてこられた画家のことを、たくさんの人に知ってもらえると思うと、心弾む思いです。 なお11月9日(土)2時より奥さまの和子さんが、兵庫県の上郡より湯河原に来てくださり、「イサムのこと」をおはなしくださいます。(会費1200円).お申し込みはこちらへ。tobusakana7702@gmal.com tel/ 0465-46-7702
2019/10/22
先週兵庫県の上郡にある秋野亥左牟さんのお家に、原画をお借りしに行ってきました。朝9時過ぎに湯河原を出て、着いたのは夜8時前。遠かった。次女の郡星(ムルカ)が懐中電灯を持って迎えにきてくれた時は嬉しかった。いつもすっと寄り添ってくれる優しいムルカ。うちでは、ゆったりと和子さんが迎えてくれました。仕事から帰ってきた三女の青(アオ)はやはりすらっと健やかで、爽やかな笑顔。和子さんが炊いてくれた栗ご飯の美味しいこと!そこへ長女の香貫花(カヌカ)が帰ってきて、美味しそうにビールを飲む。やっぱりテキパキとした中の心遣いが自然。ここにいるとどうしてこんなにくつろげるんだろう、どうして安らぐんだろう。カヌカが明日のために、炭火をおこし七輪でコーヒーを炒る。いい匂いがして、そのうち同行の丹が炒り始め、これ、好きかも、と言いながら言われるままに何度も炒る。「手を休めないで!」と、カヌカ、アオの姉妹に言われても、まんざらでもなさそう。翌日は「たいようまでのぼったコンドル」の大部の原画を搬入し、シルクスクリーン作品、トートバッグ、などをどっさり積み込み秋野さんのお家とさよならしました。展覧会は11月7日から。素敵な自由人、稀有な旅人だったイサムさんのことを、11月9日(土)2時より、後半生を共にされた和子さんが語ってくださいます。さあ、いまは展示の準備。もうだいぶすすみました。
2019/10/20
小さい人たちにぴったりの絵本『ゆきがふってきたの』(福音館書店)の陶板の原画、深い藍の色合いがなんとも美しく、そこに浮かぶ動物の母子の愛らしさも、格別の展示でした。陶板のお皿も一つ一つ味わいがあって何度見ても楽しいものでした。お天気にも恵まれテラスでランチができる日も多く、さわやかな秋の始まりをこの陶の作品たちと、そしてほぼ毎日在廊してくださった南塚直子さんとご一緒できて楽しい日々になりました。最終日、遠方から、どうしても見たい、と来られた方たちをお送りした後、片付けを始めようとした頃に、東の空にくっきりと虹が出ました!しばらくするとその隣にも虹が薄く見えます。虹が二つ! そしてさらに左手に、少し短めの虹がくっきり。その横にまた薄い虹がもう一本。全部で4本の虹!空の色も明るいプルーと、濃いプルーの間に真っ白く輝く雲が、夕日にさらに輝いて、なんとも美しい夕暮れでした。前には満月も見た同じテラスから、不思議な虹も出て、南塚さんの展覧会にぴったりの情景が広がった「飛ぶ魚」でした!
2019/10/17
今日は雨模様ですが、愛らしい陶の作品と、暖かいスープ、スペシャリティコーヒーをご用意して、お待ちしています。お昼には南塚直子さんもおいでくださり、楽しみ!お天気が良くないけれど、素敵な作品と暖かい飲み物で、心身ともに温まりにいらしてください!
2019/10/05
昨日今日と気持ちよく晴れて、「飛ぶ魚」のテラスも室内も明るく、時折、気持ちのいい風が空気を揺らしてました。昨日は静かで、落ち着いた日でしたが、今日は打って変わって朝から賑やか。今日は「飛ぶ魚絵本の会」たまたま運動会などに重なり、参加者は絵本が好きな姉弟の3人組と、赤ちゃんの時から来ている女の子。南塚さんの絵本2冊もよく聞いてくれて他にも3冊も読んだのに楽しそうに聞いてました。「びっくりまつぼっくり」の実物と、種明かしの絵本には目を大きくして見入っていました。途中わらべ歌、赤とんぼもみんなで回して遊びました。参加者は少なかったけどいい感じの絵本の会でした。 お楽しみ会は、途中参加の3人組も加わり、サツマイモを潰して、ミルク、バター、砂糖を入れて混ぜ、スイートポテト作り。干しぶどうで顔もつくり。自分の作ったスイートポテト、たべるのが惜しそうに、思い思いテラスで食べていました。 おひるをたべた方たちは、ギャラリーでカルタをしたり、絵本を読んだり、ゆっくり遊んで行きました。 途中いらした南塚直子さんはテラスで皆さんとランチ、談笑。インスタで「飛ぶ魚」の南塚さんの展覧会を知り、駆けつけてくださった方もおいででした。こんどは大人たちですっかり賑やかになったテラス。賑やかな笑い声がきこえていた、いい一日でした!

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お知らせ

11月24日(日)NHK「日曜美術館」はアキノイサム特集です。

今回の展示も紹介される予定ですので ぜひご覧ください。