素敵なお話、盛り上がったかるた大会!

1月11日土曜日のお昼に、千葉の千倉から絵本「わにわに」シリーズの画家、山口マオさんがスーツケースいっぱいの、かるた大会のための景品を持って、「飛ぶ魚」に来てくださいました。
まずはじめの1時間は山口マオさんがお話をしてくださいました。絵を描いて美術の学校に入って、絵よりも
木版画に熱中し、卒業後、生活のためにイラストレーターになり、たまたまワニの絵を描いたのが、出版社の編集の人の目にとまり、作者の小風さちさんも気に入られて、「わにわに」の絵本を描くことになった。ワニをちゃんと描くために、熱川のバナナワニ園にいったり、作者の小風さんのきびしいチェックを受けながら、1冊目ができ、その後、全5冊までできたところで、とりあえずおしまいになった。「かるた」はそのあとに作ることになったが、絵本と違って、小風さんが切り詰めた文章にどんな絵を描くか、を45枚にわたってやらなければならなくて、大変だった。最後は顔面神経痛になりながらなんとか仕上げた。それ以前からマオ猫という二本足で歩く猫を自分の分身として描いていたが、今では「わにわに」も、自分の中に住んでいる気がしてる。絵を描くときはあまり言葉では考えない。絵本やイラストの場合は求められるものがある中で描くが、タブローは自分一人の世界でえがくことができる。木版画とドローイングが違うのは、自分の思いをそのまま描くことへの、もう一段階の、抑制が働いた表現ができることだと思う。自分で話と絵を両方したのはまだ2冊だが、ストレスがなく楽しめた。絵本を描くときもイラストを描くときも、絵描きとして恥ずかしくないものを描きたい、と思ってきた。
ということを、丁寧に、言葉を選びながら話してくださって、集まったかたたちも満足された様子でした。そのあとは、子どもたちもやってきて、「飛ぶ魚」のスペースいっぱいの5グループで競いました。小学生活高学年も交えた大人4グループの白熱の勝ち抜き戦、小学校低学年と幼児のかるたグループも一生懸命。それぞれ順位順に、素敵な景品をマオさんから手渡されて大満足。
マオさん自筆の原画、絵が描かれた貝殻、など素敵なプレゼントがいっぱい。ちいさいひとたちにはわにわにの絵を描いたティーシャツも!そのあとはサイン会をしてくださり、マオさん大サービスの半日でした。夕食会には小学生2人中学生と高校生も参加して、たくさん食べてお話しました。展示の「わにわにのかるた」を編集した編集者も駆けつけてくれて、かるたができるまでの苦労話も聞かせてくれて、楽しいひとときでした。

ギャラリーカフェ飛ぶ魚

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