18日日曜日はあまんきみこさん講演会

9月に予定されていた子どもの本の作家あまんきみこさんの講演会が11月18日の日曜日に台風のため延期になり、あまんさんが京都からはるばる湯河原にいらしてくださいました。お昼前に「飛ぶ魚」におつきになり絵本『くろいの』(田中清代さく・偕成社刊)の原画をゆっくりたのしそうに見ていかれそのあと、ささやかなお昼ごはんを召し上がってくださいました。このところ「飛ぶ魚」ランチの定番の鳥の手馬肉と玉ねぎのスープを「ほんとうにおいしい」といってくださりほんとうにうれしかったです。

 そのあと、湯河原図書館にお連れしました。1時半から講演会。40年来のお付き合いをさせていただいて、子どものこと、家庭のこと、孫のことなどお話して励ましてくださったり、長編の物語『もうひとつの空』(福音館書店)の担当をさせていただき、絵本『わたしのかさはそらのいろ』(福音館書店)の担当をさせていただいたりした、あまんきみこさん。作品もお人柄もほんとうにすてきなあまんさんを、湯河原のみなさまのところに、「ゆーえん」という読み聞かせのグループのご協力のもと、お連れすることができて、心から嬉しくおもいました。

 そのご縁で私が質問をする係になったのですが、あまんさんは質問へのお答えをきっかけにして、たくさんのことをご自分から語ってくださいました。「ご自分にとってのファンタジーは作ることではなく、ほんとうのこと、真実とおもえることを書くこと」「生まれ育った満州が傀儡の地であったということを、つぐなわずにはいられないこと」「作家になりたいとおもったわけではないけれど、そういう流れになっていったこと」などをやさしく語りかけるように話してくださいました。そしてお願いして読んでいただいた『ふうたのゆきまつり」』(福音館書店)の担当をあかね書房)という小さなきつねと、大人のタクシー運転手の心の通い合いをえがいた作品の、しみじみと愛らしかったこと、その声のゆったりとやさしかったこと!

 満席の湯河原図書館、来てくださった方たちはどのように思われたのでしょうか。いろいろ考えていた質問の半分もできませんでしたが、感無量の時間でした。

 

ギャラリーカフェ飛ぶ魚

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