あまんきみこさん講演会は台風で延期になりました。

 今日30日は午後から湯河原図書館で「あまんきみこ講演会」の予定でした。ちょうど「飛ぶ魚」であまんきみこさん作の『わたしのかさはそらのいろ』の原画を展示していることがきっかけで講演会が実現するはこびになったのですが、このすごい台風!数日前からあまんさん、図書館の方と連絡をとりつつ台風情報とにらめっこの日々でしたが、京都から新幹線であまんさんに湯河原に来ていただくのはとてもむずかしい、ということになり、11月18日(日)に図書館が使えると判明し、急遽延期ということになりました。

 「わたしが行かないとね」と言って下さり、前泊後泊も考えて、荷物の用意もはじめられていたあまんさんでしたが、とにかく関西の台風の中こちらにおいでになり、こちらの台風のようすをみてお帰りになるのはリスクが大きすぎる、ということで延期になって、気をもまれていただけにほっとしたご様子でした。

 対談という形でしかお話をされないということで、質問する係の私の8月9月の心はあまんさんの作品でいっぱいでした。お友だちたちと一泊旅行に行ったときもあまんさんのお話を読んで、泣いてしまったりして。ひとりで読んでいるときはわりあい冷静でそんなことはなかったのですが、声に出して読むと、ひしひしと主人公の気持ちになっていってたまらなくなりました。あまんさんのお話はたくさん小学校の教科書にのっているので、お話を知っている子どももたくさんいます。

『車のいろは空のいろ』のタクシー運転手松井さんと、ふしぎなお客さんたちの楽しく味わい深い連作、そこにも入っているきつねの「ふうた」の愛らしいお話の連作、そして旧満州で16歳まで育たれて、その楽しい思い出の裏にあった「傀儡の地」の歴史を後に知りそのことへの痛恨の思いから書かれたいくつかの作品、また人の生と死をしっかりと見つめて描かれたファンタジーなど、深く楽しく、そして祈りのようなとなえ歌に支えられたあまんきみこさんの作品群の豊かさに圧倒されました。

 40年前から、子どもがおなかにいた時からお会いして、ずっとやさしくみまもってくださっているあまんさんのお話を、たくさんの方々に読んでほしいなと思っています。そしてご高齢にもかかわらず、湯河原まできてくださる貴重な機会ですので、11月18日(日)にはぜひ、湯河原図書館であまんきみこさんのことばを聞いてほしいな、と思います。