充実のおかいみほさんのトーク会

5月19日(土)はおかいみほさんのトーク会。心配された天気の崩れもなく、たくさんの方々が遠方からもお集まり下さいました。おかいさんは映像といっしょに、27年感暮らされているイタリア北部の陶芸の町ファエンツアのようすを興味深く話して下さいました。だんなさまの陶芸家、マエストロと今も呼ぶ方と山を買い、土を開発し、独自の釉薬を使って今の表現に至ったこと、土の塊から造形し、あとから接着はしないこと、陶で何かを作り出すのは、ご自分にとって「あさめしまえ」。すらすらと手が動きできてしまう、といわれました。会場からの「どこから発想が生まれるか」という問いには「天からのおりてくるものを待つこと」と答えられていました。自分には陶で何かをつくることが向いていた、と。

また、ファエンツアの町の景観を保つための人々の努力についても具体的に話して下さいました。出窓に冷房の室外機をつけたら、取り外すように言われ、今も冷房なし。人の目と手が保ってきた景観の中で生まれ、暮らす人たちの中には確実に美意識がはぐくまれていると感じられると。

そのあとの茶話会ではいつもの「湯河原たんぽぽ作業所」のみなさんが作って下さったオリジナル「きりんいすクッキー」を手にすばらしい作品をゆっくりごらんになって、飲み物を飲まれて行かれました。

夕方からは夕食会。大阪からはるばるいらしてくださったお仲間たちもごいっしょに、時間のある方はワインとテーブルいっぱいの手作りの食事を楽しまれました。そのあとお仲間の方たちが作りかけの絵本を見せて下さり、それについて感想を申し上げたのですが、最終的には作品は個人の深みからでてきて形をとるものなので、それぞれがおかいさんがいわれたように、天からおりてくるものを待つことが大事だと思います。そのためには絵本のような構成を必要とするものは、常に自分に意識的にしろ、無意識的にしろ、つくろうとするものを問いかけ続けることが大事だと思います。あとはこれを描いていると自分らしく居られる、みたいな感じも大切にしてほしいな、と思っています。