充実の吉野雄輔さんトーク会

 8月5日(土曜日)は吉野雄輔さんのトーク会の日。いつも来て下さる子どもの絵本が好きな方たち、小田原での読み聞かせをされている方たち、そして今回は海の写真ということで、海の生物に興味のある方たち、よく真鶴の海にいっしょに入っていた方たち、ウェットスーツの老舗UGO、そしてフリーダイバーの後藤さん親子、など、めずらしい方たち、絵本の編集者、作家の方たちも来て下さって、みんなで吉野さんのじつにひろがりのあるお話を映像をみながら満喫しました。

 はじめの20分は『世界でいちばん美しい海のいきもの図鑑』の画像のスライドを見て、海の生物の想像を超える不思議な姿に感嘆しました。

 それから、海、遠い海外の海が好きだったこともあるけど、今は日本の海にいく。日本にはいろんなタイプの海があること、そして、このあたりから伊豆は温帯の海流が流れる世界でもめずらしい地域で、多様な魚がみられる。近くにある海に顔をつけるだけで、世界がひろがる、という今の「飛ぶ魚」で展示の絵本に沿った内容の導入から、質問に答える形でじつにゆたかな展開のお話をたくさんして下さいました。

 それぞれの生物はそれぞれの秘密をもっている。相手の生物からたとえば毒を取り入れ、多の生物への武器とする、他の生物のからだに潜り込みその中で生息する、種の保存のため生態数が少ない生き物は、数少ない出会いを有効にするため性転換をするものもたくさんいる。ホモサピエンスの歴史はせいぜい200万年前。たとえばイトマキヒトデは5億年前から今の形で生きている。ヒトデはあの足の形がひとつとれると、そのひとつから全体が再生される。つまり一つ一つの足に生命の大事な部分がある。人間のips細胞の研究に相通じる要素がこのヒトデの中にある。あの形の中には生存に必要ないくつもの秘密が隠されていて、その形が究極のものであるから、形を変えずに生き延びてきた。また深海に発光生物が多いのは光って自分の影を消し、敵から身を守るため。人の想像を遙かに超える時間の中で生存し、多様な姿をとる海に生物たちの構造の中には戦い生き延びることのできる、未だ人が解明できない秘密もたくさんある。

 おおきな鯨からちいさなウミウシの話まで、ひとつの種についてのお話は山のように豊かで、吉野さんのお話を一晩中聞いていたかった。

 とにかく海の生物のことをこうやってうかがうだけで、ほんとうに未知のものだらけの地球に私たちはヒトとしてしばし生きているのだなあ、とこの世界のひろがりと深さに包まれたおもいがしました。

 これらの生物の姿形をもし美しいと感じるなら、その理由を自分は果てしなく長い時間の果てにある生き物の姿だからではないか、と思う、ということばが心に残りました。

 海が呼んでします。さあ、海の中をのぞいてみよう。そこには知らない世界のひろがっています!

 この日はFM熱海の取材があり、8月9日(水曜日)午後6時半より「この坂わが町」で吉野雄輔さんのお話があります。

 夕方には食事会でした。きのうからずっと準備をして考えて朝からも食事の準備で、頭は食べ物でいっぱい。夕方みなさんと夕食を食べて、ワインもおいしく幸せな夜でした。お手伝いくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。

 みなさまがお帰りのあと、大急ぎで車で真鶴岩海岸の灯籠ながしと、花火を見に行きました。海辺にたいまつがたかれ、華やぎつつ静かですてきなお祭りで、いい一日のしめくくりでした。

ワインバー『酔う魚』のお知らせ

8月20日(土)6時30分よりワインバーを開きます。おいしいおつまみとワインで夏の夜をたのしみましょう! お申し込みはこちらへ。

e-mail  tobusakana7702@gmail.com

tel/ 0465 46 7702