沖縄の三線の音色がいつまでも・・・

「飛ぶ魚絵本の会」夏スペシャルーー夏の絵本と沖縄の三線ライブ! 岡田和枝さんと、特別出演の尚暁くんのふたりが奏でる三線の音色、岡田さんの天へつきぬけるような美しい声がひびきました。雨の中小田原から湯河原から、1歳から80歳までのたくさんの人たちが集まりました。『ひまわり』(和歌山静子)『うみのかくれんぼ』(吉野雄輔)のあと沖縄の昔話絵本『ねむりむしじらあ』(川平朝申・儀間比呂志)(以上福音館書店刊)と3冊の絵本を楽しみました。ずっと眠っていた男がとつぜん目覚める昔話『ねむりむしじらあ』を岡田さんが沖縄の読み方で読んでくれました。ちょっと長めのお話だったので、どうかなあ、と見ていたら、子どもたちはことばの音色に聞き入るようにして絵本の中に入っていっていました。今は怠けているようにしか見えなくても、だめなようにしか見えなくても、ひとはいつか目が覚めるときがきっとくる、と昔話は語ります。

 後半はいよいよ三線登場。夕方になるとこの歌が聞こえるとおうちに帰ろうという歌「キンヌクジューシー」にはスタッフで保育科の学生、山田千夏ちゃんがその意味がわかりやすいようにと、すてきな絵の紙芝居をつくってくれて、絵を見ながら歌をきくことができました!そのあと、みんなで「ユイ!」と元気な相の手をいれる「ユイユイ」。「ユイ」は「みんなで」。この歌は「ひとりではできないこともみんなでならできるよ」という歌だそうです。三線と歌にあわせての手遊び、そして沖縄から岡田さんのところに届いたばかりの紙芝居「カチャーシーをおどろうよ」を見てから、岡田さん親子の三線にあわせてみんなでカチャーシーを踊りました。みんなで踊ると体の中に「ユイ」の風が吹き渡るようで、ほんとうに幸せな時間が訪れました。沖縄で生まれ育ったひとりの人が私たちの仲間として歌ったり踊ったりしてくれる、そのことに胸がいっぱいになりました。

 お昼ご飯のあとも、「三線の音に酔ったようにずっとのんびりしてしまった、不思議な体験」と4歳の娘さんと参加されたお母様が語ってらしたように、子どもたちもお母様たちもゆっくりすごしていかれました。折り紙をしたり、アクセサリーをつくったり、雨の中、傘をさして遊んだり、絵を描いたり、絵本を読んだり。ふたりの大学生のスタッフの千夏ちゃんとまたスタッフ復活!の果林ちゃんは子どもたちにひっぱりだこ。そんなときうれしいことに、また「飛ぶ魚」に三線の音が響きました。岡田さん親子がまた三線を手に「海の声」などを歌ってくれていたのです。みんなで幸せに聞き入りました。

 こんなすてきな一日を、岡田さん、たかちゃん、ありがとう!たかちゃんがみんなに折ってくれたおみやげの折り紙のインコも大事にするね。

 そして「絵本の会」をはじめるときからずっと頼もしいしっかり者のスタッフとして支えてくれていた美穂ちゃんが出産をひかえ、産休にはいりました。会のはじまりに登場するみんなが大好きな美穂ちゃんの「ひつじさん」も千夏ちゃんへのひきつぎを終えました。今度は赤ちゃんをつれて「飛ぶ魚」に来てくれるのを楽しみにしています。

 今年の夏は「飛ぶ魚」はしばらく夏休みをとらせていただいて我々は沖縄へ行き、波照間島、久高島、辺野古を訪れる予定です。そして9月9日よりは「伊藤秀男展」です。9月10日(土曜日)2時より伊藤秀男さんのトーク会があります。伊藤秀男さんの『たけのこごはん』(大島渚・文 ポプラ社)はすばらしい絵本です。ぜひ原画を見にいらしてください。

 次回の「飛ぶ魚絵本の会」は9月24日(土)の予定です。また楽しいことしてすごしましょう!