西村繁男展終わりました!

 最終日、2歳と4歳の兄弟がお母さんときて、『やこうれっしゃ』の原画を見るなり、「なつかしーい」と! びっくりしてお母さんにお聞きしたら、この絵本を子どもたちが好きで、いつも図書館で借りて、よく読んでいたとのことでした。うれしそうに「あからん絵」も母子で楽しんでいるようすだったので、同じ西村繁男さん絵の『さかなまちゆきでんしゃ』、次に展示の予定の田島征三さんの『おとうさんのちちしぼり』を読んでみました。絵本をたくさん読んでもらった子どもたちの、絵本への信頼と、お母さんの絵本を見る目の楽しさを実感したひとときでした。

 ほかにも、どうしてもお皿がほしくて、ときてくださったご夫婦、とおく藤沢から「いちど来たかった。この西村展の会期中に来られてよかった」といらしてくださった方たち、大磯から必ず展示が変わるたびに見に来てくださるご夫妻、イタリア人の旦那様のご夫妻は文字のない絵本『やこうれっしゃ』と『おふろやさん』に興味を持たれて絵本も買われていました。

 ほんとうに晴れ渡った最後の二日間、たくさんの方が絵を見にきてくださって、自家製アイスクリームは売り切れで、暑い日だったので、アイスコーヒー、梅ソーダ―が人気でした。

「見ていると発見がたくさんあって」とお友達とおいでくださった方は何度も原画の前に立ち楽しまれ、また別にいらしていた方の真鶴の森のお話を興味深げに聞いていらっしゃいました。こうやって「飛ぶ魚」で初めてであった方たちが同じ興味のことで話がはずんでいる様子も心が和みます。「飛ぶ魚」が楽しい出会いの場所でもあってほしいと思います。『広島の原爆』の絵本に興味を持たれる方、『もうすぐおしょうがつ』の絵本が楽しいと、「いつ孫にあげようかしら」と買われた方、この2日間でも、たくさんの方たちが西村繁男さんの絵本の世界をたっぷりと楽しんでいかれました。

 そして閉店間際の気持ちのいい夕暮れに、おくさまの喜代恵さん運転の赤い車で、あらわれたのは、なんと田島征三さん!超多忙な日々のすきまをぬって、「西村くんの展示に間に合ってよかった」、と駆けつけてくださり7月11日から始まる田島征三展の展示の打ち合わせができ、一安心。田島さんは物知りで、木のことや花のことをいつも教えてくださり、そして「今」をヴィヴィッドに感じて物を見て、絵を描き、ものをつくっていらっしゃいます。だからお話がおもしろく、その鋭く楽しげな様子が大好きです。その横でゆったりとしたたたずまいで物語る喜代恵さんとの息の合った雰囲気もいい感じです。ランチの残りを「おいしい」と食べていただき、赤ワインを飲み、質素ながら、思いがけず豊かなすてきな夕食のひとときとなりました。

 梅雨の晴れ間の、昼は遠く利島まで見えた海、夜は月の道ができた満月、そして川には星のように蛍が点滅していたすてきな湯河原の6月の2日間で、「西村繁男展」は終わりました。たくさんの方のご来場を感謝いたします。次回は7月11日から8月16日までの金・土に田島征三展を開きます。田島さんのトークを7月19日(土曜日)2時より予定していますので、ぜひいらしてください。お申込みは0465-46-7702または090-7816-7025飛ぶ魚までよろしくお願いいたします。