いまきみちさんお話会

いまきみちさんのお話し
お話し会01

 さわやかな秋の日、9月28日土曜日の午後いまきみちさんのお話会がありました。お母さん、お父さんに連れられてきていた10人ほどの子どもたちは、お話会の間、いねこ先生と、かほ先生に2階の子ども部屋で絵本をよんだりして遊びました。お話会で会う顔見知りのお友だちがいたりして、子どもたちの中に入りやすい子どもたち、親のところからなかなか離れられない子たちなどいろいろですが、お話会のあとの絵本スライドを楽しんだ後、また2Fへ行って、お兄さん先生も交えて、ぐりぐらかるたで盛り上がっていました。

 さて、お話会の方は、30名ほどの方たちがお集まりくださり、いまきみちさんに、私(作田)が時折質問を交える形で行いました。まず私がいまきさんの絵本との出会いをお話しました。いまきさんの『あそぼうよ』の絵本を小さかった私の子どもたちが大好きで、繰り返し読んだこと、子どもたちにスッと入っていく大胆で明快な構図の絵が私自身も好きで、絵本の担当者になったとき、まずいまきさんに絵本をかいていただきたいと思ったことを打ち明けました。その後、版画の手法のかき分け版でできた「しりとりの絵本」「なぞなぞの絵本」(季節ごとに各4冊ずつ)から、ここ数年の刺繍絵の絵本の話になりました。版画も刺繍もいまきさんの童心におりてくる偶然の(天からの)力をよく引き出せる手法だと思う、と私がお話すると、いまきさんも偶然できてくる造形がご自分でも好きで、そのうえ刺繍をしていると、いかにも仕事をしているように見えるところもいい、と話されて、その自然な語り口の随所で聞きにこられた方たちの笑いをさそっていました。

 今展示中の刺繍絵の絵本の舞台になっているフィリピンのカオハガン島をご一緒に訪れた時の印象を今木さんはこのように言われていました。「海で食べ物をとって食べるカオハガンの人々の暮らしと、今自分たちが藤野(いまきさんのお住まいのあるところ)でしているように、畑の作物をとって食べる暮らしと、人の暮らしの基本は同じなんだなあ」ということでした。畑で作物をつくり、みんなの田んぼでお米をつくり、そしてその同じ手で絵本をつくる、そういう暮らしについてどう思いますかとお聞きしたところ、即座に「しあわせです」と晴れやかに答えてくださいました。いまきさんの刺繍絵も、陶器も、エッチングも、そしてカオハガンキルトもTシャツも、どれにも暮らしといっしょにある「手」が生み出した、しあわせが宿っています。

 お話会の後のスライドは夫君の西村繁男さんの作品もふくめ、のんびりした音楽といっしょに独特なレトロな雰囲気で、大人も子どもも楽しみました。

 そのあと「雅子ちゃんクッキー・ヒコリのまき」と差し入れの「やしのみ羊羹」をいただき、コーヒー、紅茶、ハーブティーなどを飲みながら、いまきさん、西村さん、みなさんとの歓談の時をもちました。終始なごやかで、楽しいひとときでした。
 一方、テラスのカオハガンキルト、カオハガンTシャツのコーナーでは、一枚ずつ広げては、手に入れたいものを熱心に見つけている方たちもいらっしゃいました。(興味のある方はお早目にご来場いただいたほうがいいかもしれません。)
 この展覧会は11月2日(土)までの毎週(金)(土)開催です。楽しんでいただけたらうれしいです。