ピアノデュオコンサート

 今日は「飛ぶ魚」はじめてのイベント、ピアノデュオコンサートを開催しました。演奏してくださったのは稲葉尚子さんと鈴木元子さんの姉妹。おふたりとも桐朋学園大学のピアノ科をご卒業。お姉さまの尚子さんはその後ドイツに留学、ドイツを中心に西ヨーロッパで音楽活動をされ、帰国後もソロ、妹さんの元子さんとのデュオで活躍されています。

 このすてきなお二人の演奏会は、元子さんが愛犬のお散歩で「飛ぶ魚」の前を通りかかられたことからはじまりました。元子さんがピアニストだということがわかって、このデュオのお話がはじまりました。お二人は、小さなピアノだけど、ピアノと仲良くして、あった曲を選びましょう、といってくださり、今日、息のぴったり合った4つの手のすばらしい演奏会が実現しました。

 心配だったお天気にも恵まれ、テラスからは晴れ渡った空と、青い海がはるかに見渡せました。たくさんの方がお二人の演奏を楽しみにおこしくださって、最後のほうにお申込みしていただいた方たちは、残念なことにお断りしなくてはいけないほどでした。

 まずバッハのカンタータ「主よ人の望みの喜びよ」の美しい旋律が響き、そのあと尚子さんからこの曲をピアノ用に編曲したイギリスの女流ピアニスト、マイラ・ヘスについてのお話がありました。第2次大戦中あらゆる音楽ホールが閉鎖された中、ナショナル・ギャラリーで毎日ランチタイムコンサートでピアノを弾き続け、人々の心をなぐさめたということです。そのあとブラームスのワルツの素朴で胸に迫る小曲の数々、そして「印象派の絵のような」ドビュッシーの小組曲が尚子さんのお話をまじえながら演奏されました。休憩をはさんで、シュトラウスの「美しき青きドナウ」、中田喜直の表情豊かな童謡をいくつか、最後のチャイコフスキーの「くるみ割り人形」が元気よく終わったときは、拍手が鳴りやみませんでした。

 拍手に応えてのアンコールはドボルザークの「スラブ舞曲」とハチャトリアンの「ワルツ」。すばらしい演奏にすっかり魅せられた至福のときでした。

 そのあと、コーヒー、ワインなどの飲み物と、午前中に庭で摘んだやブルーベリーやクッキーなどをつまんでいただいて、テラスやギャラリーで、お二人を囲む時間を持ちました。「大きなホールでなく、こういうところでじかに聴く音楽は特別」「絵も音楽も味わえてしあわせ」「まだぜひやってほしい」などのお声にまたいつかお応えしたいとお二人もおっしゃってくださいました。なんと稲葉尚子さんから、みなさまに尚子さん作の!「温泉卵」のお土産までいただいて、楽しいひとときは終わりました。

 ギャラリーに飾られたきれいな勝山千帆さんの絵も、すばらしい演奏をよろこんでいるようでした。

 調律をしてもらい、お二人にめいっぱい弾いていただいた小さなピアノに「よかったね」といってあげました。

 

 

 

お知らせ

コロナの影響で会場をお休みしていましたが、7月10日より田島 征三展の開催を予定しています。