イタリア映画2本

3月、4月とイタリア映画を2本見ました。『海辺の詩人』と『海と大陸』。前者は中国からの出稼ぎ労働者の厳しい生活、後者はアフリカからの難民の問題、どちらも重い現実を描きながらも、映画のおもしろさを満喫できるとてもいい映画でした。どちらも舞台は小さな漁村。海好きな私としてはそれだけで、魅力でした。

『海辺の詩人』の舞台はヴェネツィアからさらに外海へ出たキオッジャという港町。初老の漁師と、ひたむきに働く中国人の女性の心のふれあいが、彼女が働く港のバールを中心に描かれます。先日、この映画を見た友人が、イタリア旅行から帰国して、なんとこのキオッジャを訪れた話をしてくれました。雨降りの日、船とバスを乗り継いでキオッジャのバールにたどりついた彼は、漁師さんたちに取り囲まれてひと時を過ごしました。雨で哀愁ただよう小さな漁村の訪問が、今回の旅で最高だったと語っていました。いいなあ。一人旅は楽しいけれど、バールの男の世界に旅人として入っても、まわりがいつもとは違ってしまうだろうなあ、と女性の私は思ってしまうのです。

『海と大陸』は小さな島の変化、自分の変化、に激しく揺れる素朴な青年の思いが

ひしひしと伝わり、夢中になって見終わりました。二つとも東京で見たのですが、こんな映画が、夕食後ぶらっといける距離で見られたらうれしいんだけどな。ぜいたくな望みですね。