ささめやゆきさんのお話会

ささめやさんのお話に聞き入って
ささめやさんのお話に聞き入って

 ささめやさんのお話会はお近くから、遠くから、お子さん連れのかたたちも、たくさんの方が聞きにいらしてくださいました。ささめやさんはその半生をかいつまんで話されながら、出版社づとめ、突然川崎の煙突の並ぶ風景を描きたくなったこと、組合運動のこと、絵を習いに行って挫折したこと、はじめて描いた川崎の絵を失敗したと思っていたが、帰宅してある光線のもとで見たらすばらしいと思えたこと、そしてパリへ行って絵を描いたこと、いつか描きつづけていれば、絵が描けるようになれると思ったこと、そのあとニューヨークへ行って日本料理のレストランで腕をふるったこと、帰国後出版社めぐりをしたり、偶然の出会いで仕事したりするうち、50歳で絵本を描く出発をした。その後絵や版画、絵本を描きながら、続けていればいつか絵が描けるようになるという気持ちで今に至っているということを淡々と話してくださいました。聞くものひとりひとり経験に重なり響くものがあるすばらしいお話でした。

 子どもたちはギャラリーの2Fでいねこ先生と遊んでもらっていました。大人はお話のあと月と星の「ささめやさんクッキー」(友人のまさこちゃん製)とコーヒー・紅茶をいただきながら、サインなどしていただいて貴重なひとときを過ごされました。段取りが悪くてもたもたしてしまった私たちにもかかわらず、あたたかい笑顔を残して行ってくださったみなさまに心から感謝しています。

 そしてささめやさんのお話くださったことの、その中に語られなかったたくさんの細部があることを思います。そしてそれがみんなあのすてきな絵の味わいになっていることを。